女流名人戦挑戦手合い第2局 藤沢里菜女流名人VS矢代久美子六段戦感想
どうも!こんにちは。みやれーです。
本日3月7日は第30期女流名人戦挑戦手合三番勝負第2局が「大阪商業大学」にて行われました。
第1局の模様はこちら
第1局で先勝し、初防衛へ王手をかけた藤沢里菜女流名人と、もう後がない矢代久美子六段。若手VSベテランの構図ながら、ベテラン矢代六段は女流名人戦初登場の挑戦者。まだ若い藤沢女流名人に挑戦出来ることを「棋士冥利に尽きる」と語っていた矢代六段ですが、この最高の舞台を今日で終わらせてしまうのか。それとも最終局へと繋ぐのか。
意地の見せ所です。
実戦譜
本局の中で僕が気になった場面をいくつか紹介します。
実戦途中図1
序盤、白2のコスミツケを効かそうとした瞬間。黒3〜7とコウを仕掛けたのが思い切った打ち方でした。
勢い黒21まで、初めて見る形です。おそらく形勢互角でしょうが、個人的には白持ちですかね。
実戦途中図2
少し進んで、上図黒1とカタに打った手が藤沢女流名人らしい目一杯の一手でした。となれば白も8の切りから反撃したくなりますが、この戦いは黒がいけると見ているのでしょうね。
実戦は黒15で、確かに上辺は黒が威張ってます。僕は左上の黒一団が攻められないか不安になるのですけど、その辺りもある程度読んでいるものと思われます。
実戦途中図5
とても難しい局面でしたが、白にミスが出てしまいました。上図白2がそれです。
黒の5、7が好手筋で、白石を上手く切断。右辺に大きな黒地を作りました。