ワールド碁女流最強戦決勝!於之瑩VS黒嘉嘉
どうも!こんにちは。みやれーです。
連日続いてきましたワールド碁女流最強戦もついに決勝戦です。勝ち上がってきたのは中国代表於之瑩六段と、中華台北代表黒嘉嘉七段です。
今大会結びの一番。これを制し初代女流最強の栄冠を得るのは一体どちらになるのでしょうか。
於之瑩六段VS黒嘉嘉七段
本局の中で僕が気になった場面をいくつか紹介します。
黒番 黒嘉嘉。白番 於之瑩。
実戦途中図2
上図白1から石が切れ始めます。ここの競り合いは両者一歩も引きたくないでしょうが、白9が素晴らしい一手でした。
まず普通は中央白の段点(白7の左)が気になりますが、そこを単純に守るのではなく、切られた後の戦いに備えながら左辺黒模様を小さくするという、目一杯に頑張った一手。
見ていてとても気持ちが良いくらい、石がのびのびとしています。
実戦途中図3
上図では黒1と三々に入りましたが、これはどうでしたかね。備えられているとはいえ、中央を切ってみたかった気がします。
実戦は黒が隅で生きましたが、左辺の黒地が減っているし、何より中央の白が厚い。僕はやや白優勢と思います。
実戦途中図4
黒は右下でも三々に入ってきました。これも結構厄介なところなのですけど、白2以下黒7まであっさり生かしても良いとは冷静な判断でした。先手を取って白8に回れるので、地で損していないという主張ですね。
終局図
上図白1も良さそうな手でした。右上隅で黒の生きは確保出来ますが、こういう小さく生かされるのは辛いんですよね。
実は上図の最終手、白13を打って、次の手番であった黒嘉嘉七段の時間が切れ(!)、白の時間切れ勝ちとなりました。
時計に手が間に合わなかったとの事らしいですが、形勢もはっきり白良しで、黒の投了と解釈しても良いですかね。
白時間切れ勝ち。
まとめ
日本が主催する初の女流国際棋戦、ワールド碁女流最強戦の初代女王は於之瑩六段となりました!
おめでとうございます!
今大会は於之瑩六段の強さが目立ちましたね。全局ほぼ完勝といっても良い内容での優勝でした。
今回決勝に日本勢が残っていないのは少し寂しかったですが、今は勝つことよりも、日本国内で世界最高峰の勝負が行われているという環境が大事です。
結果なんてものは今日頑張れば明日出るものではなくて、絶対結果は出ると最後まで信じ切れた人が結果を出せます。なのでまずは「自分も世界一になれる」と思える環境作りが大事で、こうして日本で国際棋戦を開催してくれるのは、今回の結果以上に、日本囲碁界のプラスになってくるのじゃないかなと思います。
これでワールド碁女流最強戦は閉幕です。対局者並びに関係者、観戦者の皆様もお疲れ様でした。
明日からは男性の世界戦が日本で行われます。それもブログに上げていくので、もしよろしければ見に来てください^ ^
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