囲碁は好きですか?

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ワールド碁チャンピオンシップ!柯潔VS申眞ソ

どうも!こんにちは。みやれーです。


ワールド碁チャンピオンシップ一回戦。対決したのは世界王者柯潔九段と、韓国の次世代を担うホープ申眞ソ八段です。実績的には柯潔九段が一枚上手ですが、申眞ソ八段の強さは誰もが認めるところ。正に世界最高峰の戦いです。

柯潔九段VS申眞ソ八段

本局の中で僕が気になった場面をいくつか紹介します。

黒番 申眞ソ。白番 柯潔。

実戦途中図1


棋譜再生

お互い星に三々入り合う序盤戦。ここで打たれた黒1のワリウチは少しぬるかったでしょうか。というのも白2から白4の切りが明らかに厳しい。

実戦は上辺の黒三子を飲み込み、白が一本取りました。

実戦途中図2


棋譜再生

黒は1、3と自陣を広げましたが、白4と踏み込んだ事で碁は難解を極めます。

白は6、10とあっちこっちツケてますね。白の目的は黒模様を荒らす事なので、例え白4が取られたとしても、右下隅なり右辺なりを荒せれば問題ないという考え方です。

実戦は心許ない格好ですが、白20で生きがあるようです。

実戦途中図3


棋譜再生

途中軽いフリカワリが起きて、右上の黒が切り離された代わりに、下辺から中央にかけて大きな黒模様が出来ました。ただ実際、碁は白が打ちやすいと思います。

白は2からまた突入作戦を取りましたが、えっ、白8?

黒9と包囲しますよね。黒13と打ちますよね。死んでますね(笑)

白8は明らかに軽率な一手。大変なミスでした。

参考図


棋譜再生

実戦白8は参考図の白1とツケるべきでしょう。これならこの白石はそう簡単には死にません。


実戦のように簡単に死んでしまっては逆転。黒が優勢になりました。

実戦途中図4


棋譜再生

不意に訪れた黒の優勢。申眞ソ八段からすれば棚からぼたもちの心境だったでしょうが、その幸運が返って気の緩みを産んだようです。

白1のボウシに対し、黒2とツケたのが失着。黒6まで白を切り離して戦えるつもりだったのでしょうが、白7と逃げ出されて、逆に切られたのは黒の方でした。

もうただでは済みません。

実戦途中図6


棋譜再生

白1からは一本道でしたが、白9と方位されてみると黒になす術がありません。黒10と打っても、白11のワリコミが筋で、せっかく切った黒二子がただで取られ。白が逆転しました。

参考図


棋譜再生

遡って白1のボウシには、わかりやすく黒2と打っておけば良かったでしょう。形勢は黒が悪くないはずです。

終局図


棋譜再生

中、終盤にも粘りや変化がたくさんありましたが、ヨセの途中で黒が投了しました。数えてもコミが出ません。

白中押し勝ち。

まとめ

本局では序盤、柯潔九段の妙ある打ち回しから早くも優勢を取っていましたが、途中に出たポカ(と言っても良いかな)から一瞬で旗色を悪くします。申眞ソ八段もせっかく来たチャンスだったのですが、気が緩んだか、失着が出てチャンスを生かせませんでした。


今日勝った柯潔九段は準決勝進出。明日は朴廷桓九段と対戦します。




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