オンラインサロンリーグ観戦記 S五段対M六段戦第5譜
黒 S五段 白 M六段 定先
第5譜(91〜113) 黒95(白100) 黒101(白104)
左辺の黒一団が取れれば白の勝ち。生きれば黒の勝ちというわかりやすい勝負だ。
黒95〜白104までは、S五段の苦難の跡が伺える。少しでも白のダメを詰め、黒105と出た時のシノギの足しにしようということだ。実際、白は少し気持ちが悪い。
その気持ち悪さに負けたか、白106はやや疑問かもしれない。参考図白1と反対から打つ方がわかりやすく取れていた。確かに黒6辺りで白のダメが詰まっていることが気になるのだが、白7と冷静に繋げば耐えている。
黒2以下別の粘りを探しても、どれも白がギリギリ包囲出来ているように思う。白106が悪手とは言えないが、少し勝負を難しくした可能性がある。
黒は常にギリギリの勝負を迫られているが、左辺の打ち込みから黒95など、白を揺さぶる手を多く打っている。仮に白106付近でM六段に何か動揺があったとしても、それはS五段の勝負術を称賛する他ない。
碁は佳境を迎えている。
(宮岸黎明)
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オンラインサロンリーグ観戦記 S五段対M六段戦第4譜譜
オンラインサロン6月リーグ戦
黒 S五段 白 M六段 定先
第4譜(69〜90)
白72と中央を囲ったタイミングで、S五段はなんと黒73に突入してきた。これは様子見に近いものがある。
M六段が白74と黒三子を取って受けたのを見て、黒75と打ち込んだ。そして白76と用心したのを見ると、次は黒77。まるでここで生きようしているかのような動きである。
そう。黒はこの白の包囲が鉄壁を誇る左辺を、丸々荒らしてやろうと言うのだ。もちろん形勢に危機を感じてこの勝負で出たのであろうが、それにしてもS五段の度胸には恐れ入る。
その心意気を買ったか、M六段は白90と外側で受けた。白80で的確に眼を取り、白88までに至っては、左辺だけで黒に生きが無いとは言うものの、通常はAと封鎖してわかりやすく黒石を取りにいくものである。
ここで白90とは要するに、Aと打たなくとも、既にこの黒石は死んでいますよと主張しているのだ。
一般的にはAと打つのが正解で、それで勝利が約束されていただろう。だがAが無くても黒石が取れているなら、確かにAは不要な一手で、最善ではない。そう考えれば白90と打つのも納得できる。
しかし最大の頑張りは、黒には好機ともなりうる。ここから黒がどう暴れ、白がどう仕留めにいくか。この碁の命運は、この黒石の生死に託された。
(宮岸黎明)
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オンラインサロンリーグ観戦記 S五段対M六段戦第3譜
黒 S五段 白 M六段 定先
第3譜(55〜68)
黒55は眼を作りにいく意味だが、黒57、白56、黒59と脱出を目指していても取られることはなかったと思う。左辺から中央の白模様を消す意味でも、頭を出す方が良かっただろう。
白58から封鎖したのは当然ながら良い手。黒石を無理に取りに行かずとも、左辺の地が大きくて白十分な形勢になっている。
黒59、黒61は危険な手だった。白62では参考図白1で黒石を取りにいく手が成立しており、途中白5の妙手から白7で、白三子はシチョウにもゲタにも掛からない。下辺単体では黒に生きが無いため、参考図ならここで碁が終わっていた可能性が高いだろう。
白は一撃必殺のチャンスを逃したが、大勢に影響はない。下辺は生かしても、白66の筋で黒石の動きを封じつつ、白68で中央を盛り上げる。左辺から出来た白の地模様が雄大で、形勢は疑いようもなく白優勢だ。勝勢と言っても良い。
しかし黒のS五段は諦めない。驚異的な粘りで、碁はとても面白い展開を迎える。
(宮岸黎明)
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オンラインサロンリーグ観戦記 S五段対M六段戦第2譜
黒 S五段 白 M六段 定先
第2譜(29〜54)
実戦は黒29と白模様へアプローチをかけた。これは白の対応によって、左辺を荒らすか隅を荒らすかを決めようという手になる。
白は30と左辺を大事にした。適切な判断に思う。それならばと黒は31で隅に動いていく。
黒33は工夫の一手。34に伸びていれば隅はコウになっていたが、あえて二線へ打ち、仮に黒29、黒31の二子を取られることになっても、次の黒37への進出を見ているの方が大きいという判断だ。とても柔軟で、悪くない判断だったと思う。
しかし続く黒35が小さくないミス。ここは参考図の黒1と単にヒラき、後に黒3とサガる手を見るところだった。黒3は地だけでなく、黒石の眼にも関わる大きな狙いになる。実戦は白38が良い手になり、少し黒が狭苦しい。
白50がM六段の上手い一手だった。何か下辺左側の黒石を攻めたくなるが、まずは白54まで自身の安定を目指し、黒に付け入る隙を与えない。成熟された打ちまわしだ。
黒は早くも難局を迎えている。
(宮岸黎明)
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オンラインサロンリーグ観戦記 S五段対M六段戦第1譜
どうも!こんにちは。みやれーです。
今日からうちのオンラインサロンリーグの対局の観戦記を投稿します!1週間ほど毎日投稿するので、よろしければお付き合いくださいませ。
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オンラインサロン6月リーグ戦
黒 S五段 白 M六段 定先
第1譜(1〜28)
6月リーグ開幕戦は高段者のM六段に中学生のS五段が挑む対局となった。二人はこれが初手合いになる。
M六段は中央思考が持ち味の棋風。白4にもそれがよく現れている。黒が5と慎重に打ったのでお互いにシマリ合う布石となった。
黒7は流行の三々入りだが、黒11のツケは難解定石に発展する。ここは黒13へブツカリ、白が15へオサエ、黒11にハネと進んでいれば、比較的簡明型だった。
黒17と勢いよく切ったが、続く黒19が珍しい。ここは先に黒23、25へハネツグ実戦例が多く、数年前はそれが三々入り定石の主流型であった。
現在は黒17でAに切る手が盛んに研究されており、プロの手合いなどではほとんどAに切っている。おかげでA以降の変化は数えきれないほどあり、黒11のツケが難解と言われる所以となった。
実戦は白28となり、早くも見たことない形が出来上がる。部分的には少し白に軍配が上がるだろうか。
黒17、21の二子を取られるのでは黒が少し辛い。黒27では28へ逃げ出してみたかった。実戦は左辺の白模様が良い構えとなり、コミ無しとはいえ少し白が打ちやすい。
次の黒の一手は、白模様に何かアクションを起こすか、大場へ打ってゆっくりした勝負を目指すかの二択になる。
(宮岸黎明)
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みやれーネット棋聖戦に出場
どうも!こんにちは。みやれーです。
実はしれっとネット棋聖戦という大会に参加しました。各大会が延期、中止になるなか、ほぼ唯一と言って良いくらい影響を受けていない大会です。やはりオンラインというのは強いですね。
lbgû¹í←公式ホームページ
全7局のリーグ戦で、僕はSAという一番上のクラスの土曜日に対局する組です。ちょうど18日が一局目となり、その後毎週対局がつきます。
この大会は全国に続いていて、アマチュア日本一を争えるだけでなく、上位4名にはプロの棋聖戦の予選に出場する権利が与えられるとのことで、是が非でも結果を残したい棋戦の一つですね。
僕は一応「今年アマチュア日本一になる!」と公言しちゃっているので、事実上この大会で優勝するしかなくなっているのかもしれません。
もう本当に今年は大会が軒並み中止でメンタルに来ていたので、棋聖戦が開催されているだけでもめちゃめちゃありがたいです。今年全部の力を集中する気持ちで、この大会に挑んでいきます。
局後はオンラインサロンで反省会なんかもしつつ、一局一局勉強して進んでいきます。よろしくお願いします。
【告知】
18日(土)の22時から囲碁クエストで『みやれー杯#2』という13路盤大会を開催します。21時30分ごろからは僕もYouTubeチャンネルで生放送しながら参加します!
今大会は特別ルールで『隅を小目に限定』して対局していただきます。小目の向きは自由です。黒白ともに小目へ打ってください。
13路盤のNo.1小目使いを決めましょう!
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勉強のために投稿する
どうも!こんにちは。みやれーです。
11日(土)の22時から囲碁クエストで『みやれー杯』という13路盤大会を開催することになりました。一昨日に大会しよう!という話になったので、急な開催になってすみません。
今日22時から囲碁クエストで「みやれー杯」という13路盤大会を一時間開きます!
— みやれー@囲碁実況者 (@miyare15suki) 2020年4月11日
誰でも参加OKです。僕もYouTube配信しながら参加します。
成績上位者は配信内で名前読み上げて表彰させていただきます。
時間が近くなったら大会作ります。奮ってご参加下さい^ ^
補足ですが、囲碁クエストの大会機能はブラウザ版からでは参加できないらしいです。iPhone、Androidなどからアプリを落としてご参加ください。
僕もYouTube配信しながら参加する予定です。よろしくお願いしますm(_ _)m
さて、僕はオンライン囲碁サロンを立ち上げて、そこで毎日囲碁の考え方や勉強法、僕がその日学んだことなど色々投稿しているのですが、先日は僕がガチの対局で使う用の布石研究の内容をそのまま投稿しました。
たまにしているのですが、画像にして20枚以上の局面図一つ一つに解説、説明を付けながら、レベルの高い内容をできるだけ伝わりやすく書くことを意識して投稿しています。
僕はこれでもアマチュア日本一を本気で目指している身ですので、布石研究もその目標に照準を合わせて行っています。AIの評価値も参考にしながら、僕が(人間が)打ちやすく安定して勝てる手を掘り下げて調べていく感じですね。
こちらの研究については、おそらくブログ等で発表することはないのかなと思います。やはり僕が真剣勝負で使いたい研究内容なので、不特定多数の人に向けて発信するものではないですから。対策されても困るので。
ですがサロン内だと、気兼ねなく研究内容も投稿できるのがすごく良い。
これの良い点は2つあって、
- 文字に起こすことで理解が深まる
- メンバーが意見をくれる
ことです。
一つ目は僕がよく言うことなんですけど、自分の頭の中にあるものを文字に起こすって結構大変で、“なんとなく“が許されない。しっかりと理解してないと文字に起こせないんですよ。
だから逆に言えば、文字に起こそうと努力することは、囲碁の理解を深める効果が十分に期待できるということです。
僕はブログを始めて解説などを多く書くようになってからはっきり碁が安定したので、自身の勉強のために「文字にする」ということはめちゃめちゃオススメしてます。
そして二点目ですが、今回の研究内容にもサロンメンバーの方が意見を僕にくれました。
「こうやったらどうなるんですか?」
というような意見です。僕からするとこれがすごくありがたくて、何故ならその手は僕の発想にも、AIの候補手からも抜けている手だったりするからです。
だからそれにしっかり研究して返答することで、単純に布石のクオリティが上がるんですね。もしかしたら、自分一人で研究しているだけでは、その手は研究しなかったかもしれない。サロンに投稿したことで、その布石のクオリティはただただ上がったんです。
だから総じて『投稿する』って大事ですね。めっちゃ勉強になります。
オンラインサロンはメンバーの勉強の場でもあるんですけど、僕にとっても勉強の場。全員が勉強しています。
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