野狐九段が五子のハンデをもらって負ける時代
どうも!こんにちは。みやれーです。
「野狐」という世界最大のネット対局サイト。そこの最高段位である「九段」といえば、プロ棋士かそれに準ずるトップアマチュアしか到達することのできない、ネット囲碁界の頂点。
そんな野狐の九段達が、五子や四子置いても勝てない時代になったと言われたら信じますか?
神机Cの快進撃
人類が囲碁AIに追い抜かされて幾年月。今や日中韓のトップ棋士ですら、最強クラスのAIである「絶芸」に対し"二子"置いても負けつづけているのはよく知られています。
「いずれ九子置いても勝てなくなるのではないか?」
使い古されたこの冗談が、現実に起きてもおかしくないくらい、すぐそこにまで迫っているのです。
『神机C』。日本語で『神の機械』と銘打たれたそのAIが、野狐九段相手に大きなハンデを与えて勝ち続けています。
アプリ版野狐では「菜刀メ辻子」と表示されますが、神机Cと同一のものです。
囲碁において明らかに実力の違う対局者が、互角の戦いをできるようにするハンディキャップのことを「置石」といいます。
諸説ありますが、置石は一つにつき15目ほどのハンデ。
今回、神机Cが野狐九段に対し与えている置石は三子〜五子。平均すると60目ほどのハンデを与えている理屈になります。
前述の通り、野狐九段とは人類でもトップクラスに属する人たち。そんなエリートが1局の中で60目もの損をするとは考えにくいですが、現実に神机Cの勝率は77%…。むしろハンデが足りないくらいです。
神の力か
神机Cはその勝ちっぷりもさることながら、劣勢を跳ね返す“戦いの仕掛け方“にも見るべきものが多いです。
画像は神机Cがよく使う序盤戦法。▲マークのついた"トビ"が常識外れの一手と言えます。
人類のセオリーで言えば、白1のように石と石の間は2つの幅をあけて構えるのが基本。それ以上広げると割って入られる危険があり、戦闘になること必至となります。
しかし図1で神机Cは7つもの幅をあけて構えています。これはもう人類から見ると「構え」ではありません。ただの「無防備」です。
しかし神机Cはこれで戦いを成立させてしまう…。まるで神の力かと疑うくらい、理解不能の力を発揮しているのです。
挑む者は後を絶たない
強者に当たって心を折られ、それでも諦めずこの山を登ってきた者に与えられる称号こそが野狐九段。仮にそれが神の力を有していようと、強いものには挑みたくなるのが勝負師の心情というもの。
幸運なことに、みやれーのアカウントも先日九段に上がったばかり。ぜひ一度お手合わせ願いたいものです。
神机Cに対局を申し込む人は多いのですが、もし僕も対局の機会に恵まれれば、その模様をYouTubeに残し、解説や学んだ部分などをオンラインサロン内に投稿したいですね。
久々の未知の強敵に、胸の高鳴りが抑えられません。
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