形の弱点とその突き方を知る
どうも!こんにちは。みやれーです。
僕が運営しているオンライン囲碁サロンでは毎日囲碁に関する「記事」を投稿しているのですが、月に数回くらい、こちらのブログでその記事を無料公開しようと思います。
今回は2月18日にサロンで公開した記事になります。それではどうぞ!
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こんばんは。宮岸です。
今日は石の弱点を知っておくとその後の打ち方が分かりやすくなるよ。という話についてです。
画像の局面。今黒は下辺の白石を攻めようとしています。しかし黒が飛んだところの黒二子がダメヅマリ。この形の弱点を知っていれば、白のシノギは容易です。
石を最大限に働かすことを意識してみましょう。
まず単純に白1とノビてみましょう。すると黒2がタケフの好形。黒が強くなったうえに黒4とモタレられては少し白つらいです。
この形は黒にタケフを作らられると好形になるので、作らせないようにします。つまり白1が弱点です。黒2と繋いだ形が明らかにアキ三角の愚形でしょう?
白1、3のコンビネーションがいちばん黒のダメを詰めて厳しい狙いなのですが、今すぐでは黒4と飛ばれ、下辺の白石が取られそう。全くシノギになっていません。
ではこの筋を諦めるのか。いやそうではなく、この筋を最高のタイミングで使えるような作戦を考えるのです。
僕が打ったのは白1のカケでした。中央の黒には触れないことで、弱点を残しつつ、相手の反撃に合わせて「カウンター」を決める感覚で弱点を突こうとしています。
黒は下辺の石を攻めたいわけですから、真っ先に黒2、4が浮かぶと思います。しかし白5まで石を持ってきたことで、白7がより明確な弱点として浮かび上がっているのがこの作戦のミソ。白11とオサエた形は、眼形も豊富で立派なシノギ形でしょう。
黒8のような反発もやや無理気味。白1からしっかり準備していることで、この白石が切れることはありません。やはりシノギ形です。
石の形で言うと、白1が弱点となります。黒にタケフの好形を作らせない唯一の場所ですから。
と、石の形を勉強したとしても、実戦で無闇に使って良いわけでもありません。
石の形の弱点に気付いたとき、まずは、
1.その弱点を突いて明確にポイントを稼げるかどうか
2.ポイントを稼げない場合、どうすればその弱点を上手く突ける状態に石を持っていけるか
の順に考えなくてはいけません。
この時、無闇に弱点を消してしまうような着手は打たないようにしましょう。ただでさえ弱点のあるところを、自分の手で消してしまったのでは、それは相手のお手伝い以外の何物でもありません。
石の形を知り、その弱点の突き方も知る。
両方勉強して初めて実戦で使える技となるのです。
宮岸黎明
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