囲碁は好きですか?

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牛角三連星 巨大な地を目指す布石

こんにちは。みやれーです。


突然ですが、三連星と聞くと何を思い浮かべますか?
おそらく、ほとんどの方が武宮正樹九段の菩薩のような優しい笑顔が浮かんだことでしょう。


僕は昔から武宮正樹九段の碁が好きで、とてもストレートに影響を受けていました。三連星だったり五線に打ったり、見たままマネしたような碁ばかり打っていました。

特に気に入って使っていた布石が、「牛角三連星」という布石です。

牛角三連星の図

棋譜再生

上図が牛角三連星です。
普通に三連星を敷いたあと、白のカカリに対して黒7や9とコスむ布石の事を言います。名前の由来としては、二つのコスんだ石が牛の角に見えることから、牛角三連星という名前がついたのだとか。

この布石の特長としては、見ての通り五線へ、中央に向けて石を伸ばしているので、白がどう対応してきても、模様や厚みを取りやすい利点があります。


今回はこの「牛角三連星」の打ち方を紹介したいと思います。

とにかく上へ上へ

実は、牛角三連星を打つ上で覚えておいて欲しい事は一つだけです。

それは、相手より中央に打つ事。これだけを心掛けておけば、まず布石で失敗することは無いでしょう。

図1

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もし白が地に辛い棋風の人であれば、喜んで白4と三々へ入って来ます。しかし黒は模様、厚みを目指しているわけですから、涙が出るほどありがたいです。
白14までが定石になります。丸暗記しておいて良いでしょう。途中黒7は手筋で、黒11まで強力な厚みを得ることが出来ます。
黒15は右下切りも気になる所ですね。もちろんツギも立派な一手です。

図1続き

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上図黒1が好点な理由は、白の三々入りに黒3〜7で閉じ込める事が出来るからです。白8の切りには黒9と高くワリウチ。どうですか?黒は厚くて模様も広い、当初の予定を全うすることが出来ました。これからも好きなように打つことが出来るでしょう。

図2

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前図を嫌って白4とケイマに打ってきました。これで相手は大模様を阻害した気でいるかもしれませんが、石音高く黒5と打ってやりましょう。(笑)
興が乗れば黒7〜11と連打。大模様の完成です。
意外と打てそうだな。と思ったそこのあなたは試してみるとどうですか?新しい扉か開けるかもしれませんよ?

図2変化

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上図黒5と打つ手も当然あります。白三々には同じ要領で黒11まで。模様と厚みを得ることが出来ます。

図3

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白も三連星で対抗してきた場合は、黒5とカケていて大丈夫。上図の様に進めば、白模様より黒模様が大きいでしょう。

図3変化

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また、黒5と高くカカる作戦もあります。牛角三連星は模様重視ですので、低くではなく高くカカリましょう。
黒11のヒラキ白は三々入り。黒23まで白を閉じ込めます。(この場合は下辺に模様を作る意味で黒23は必要)
上図でも白模様より黒模様のほうが大きいです。

中央は無限大

今回は牛角三連星の主な打ち方について紹介しました。
実際に打ってみるとわかるのですが、この布石はめちゃめちゃ楽しいです。もちろんその人との相性もあるのでしょうけど、これを打って結果も出た日には喜びが半端ないです。一種の中毒みたいになってやめられなくなります。処方箋はありません。


せっかく囲碁に出会えたのなら、楽しく打ちたいですもんね。僕はこのような布石が好きですが、あなたはどうですか?

今後、牛角三連星の派生形で紹介したい布石があるので、近いうちに紹介すると思います。



追記
続きを更新しました!




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