どうも!こんにちは。みやれーです。
呉清源杯世界女流囲碁選手権は日本代表から二名がシードされており、二回戦からシード組も登場します。
前回記事
日本囲碁界の女流トップを走る藤沢里菜四段が遂に登場。相手は中国代表陸敏全四段です。
黒番 藤沢里菜。白番 陸敏全。
実戦途中図1
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左上は白の星に黒が三々に入った流行形ですが、白1は工夫の手。序盤から二線に打っても良いことは少ないですが、より厳しく黒の眼に迫った意味かと思われます。白13と出来上がった形は白も立派でしょう。
実戦途中図2
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白1と飛んで上辺に白模様が完成。中々な広さですが、黒も冷静に地を稼いで突入のタイミングを伺っています。このあたりの形勢は善悪よりも、好みの問題かと思います。
実戦途中図3
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実戦黒は上辺の模様に対し、黒1と逃げ出しました。白は2、4が手筋で、白三子を捨てて厚みを強化しました。もちろんこれは黒も予定通りで、数目の地を稼いでから、模様は改めて黒9で荒らそうという考えでしょう。
しかし黒は欲張りすぎかもしれません。
参考図1
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感覚的には黒1と荒らす感じでしょうか。黒一子を逃げ出す手を見ているので白2と受ければ、黒3くらい。
参考図2
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白2と上から来ても、黒3と逃げ出せば白の手が難しくないでしょうか?
実戦途中図4
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白1の打ち込みは、白の二つの一間トビと関連して厳しい。黒は2、4と封鎖に成功しましたが、黒2、白3の交換が中央にマイナスなので、白も腹は立ちません。
白5で三子がアタリですが、黒6と中央の荒らしを優先しました。
実戦途中図5
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とにかく黒は中央を生きないことには勝負になりませんので、何かの足しになるかと黒3へノゾキましたが、手を抜いて白4へ打ったのが素晴らしい大局観でした。黒7で下辺に約15目ほどの得がありますが、白10で中央を睨みます。右辺の黒にもやや薄みがあり、黒苦戦が明白となりました。
参考図
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何か右辺と中央の黒を繋げる手があれば良いのですが、どれもこれもはっきりしていませんね。やはり左上の白が厚いので、シノギが難しくなってます。
実戦途中図6
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右辺に白1、3と手を付けたのが決め手でした。これで黒が参っているようです。
参考図1
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黒1と外から打っても取れる石ではありません。
参考図2
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もし上図白1を切りを打ってから白3だと、黒4で大きな黒地が完成してしまいます。白1では白3を先に打つのが正解。
参考図3
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白1に黒2と打てば、今度は白3で大きく取ることが出来ますから。
実戦は必然の進行ですが、黒地のはずだった場所が大きく荒れてしまい、地合いも接近。白が厚い分白リードと言えそうです。
終局図
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地合いが足りてないので黒投了となりました。
白中押し勝ち。
まとめ
陸敏全四段の勝利 ベスト8進出です。
残念ながら藤沢里菜四段はここで敗退。白が厚かったのもありますが、終始押され気味でしたね。個人的にはやはり、左上で地を欲張ったのがどうだったかな?と思います。
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