Master対AlphaGoZeroの棋譜5
こんにちは。みやれーです。
先に言ってしまうと、今回の碁は短手数で終わります。
おそらく読みの問題かと思われますが、打つ手がちぐはぐ過ぎて驚きます。
黒番AlphaGoZero。白番Master。
実戦図1
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両者の布石は大体決まっているようで、右下隅も左下隅も見慣れた形となりました。
実戦図2
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上図白4から黒の構えに突入してきました。石数は黒が多いですが、中々死ぬ事はありません。
白12~黒19となり、続けて打てばコウになるのですけど、なんと白は放置して上辺白20へ。
これでは打つ手がちぐはぐすぎて、問題でしょう。黒21と左上を取られたいした味もありません。形勢黒リードです。
実戦図3
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上図黒7に挨拶せず、白8とボウシしたのは品が良く上手そうな手。黒19までフリカワリとなりました。黒白ともに一子ずつ飲み込み、部分的に互角の分かれだと思います。
実戦図4
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上図黒3は人の目には悪手に見えますが、シノギの役に立つという判断なのですかね。
例えば、白26で中央の切りも気になりますが、黒3、19があると白も味が悪いので、おそらく切れないでしょう。Zeroがそこまで読んでいたかはわかりませんが。
実戦図5
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地を計算すると、黒がはっきりとリードしています。なので、中央の黒が攻められなければ、黒が勝ちです。
やはり左上の黒地が大きいですね。
実戦図6
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最終手まで載せました。(黒39まで)
黒中押し勝ち。
この両者には珍しく、短手数での決着となりました。それぐらいはっきりと差が開いています。
やはり問題は左上の白の打ち方。突入したのであればコウにすべきで、上辺に打ちたいのであれば、左上隅には触らず打つべきでした。実戦ではただの悪手です。
結果的にはそこで勝負が決まってしまいました。後は黒の見事な収束を見るばかりで、白にチャンスらしいチャンスが巡ってきませんでした。
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