囲碁の七冠と将棋の七冠って結局どっちが凄いの?二つの七冠を徹底比較!
こんにちは。今年の漢字は七冠の『七』で決まりだと思っていたみやれーです。
先日、囲碁将棋界から超超ビックなニュースが飛び出してきました。
日本中で話題になりましたね。両先生ともに歴史上でも最高の成績を残されている棋士ですので、国民栄誉賞も納得です。
この賞を受賞するにあたって、キーワードとなっていたのが『七冠』でした。
囲碁将棋ともに最高峰のタイトルと位置づけられているものが七つありまして(将棋は現在八つ)、七冠とはつまり、その最高峰のタイトルを全て優勝した人に与えられる称号です。
井山さんは七冠を二度達成、羽生さんは永世七冠を達成ということで、たくさんの所でニュースになりましたね。今さらここで語る事もないくらい、世間一般に知れ渡っているでしょう。
こうして囲碁将棋両界に井山さん、羽生さんというスーパースターが同時期に存在する事になった訳ですが、こうなってくると、興味が沸いて来る話題が一つあります。
囲碁の七冠と将棋の七冠って結局どっちが凄いの?
もちろん別のゲームですから純粋に比較出来ない事は百も承知。しかしそれでも抑え切れぬ僕の好奇心を満たすために、この二つの七冠を徹底比較しようと思います。
囲碁将棋の七つのタイトル
まずは囲碁将棋界の七つのタイトルを羅
列してみます。
・棋聖戦
・名人戦
・本因坊戦
・王座戦
・天元戦
・碁聖戦
・十段戦
将棋
・竜王戦
・名人戦
・王位戦
・王座戦
・棋王戦
・王将戦
・棋聖戦
(新棋戦である叡王戦は省きます。)
それぞれ上記の七つになります。
今回は『凄さ』を比較するので、この七つをたくさんの角度からを見ていくことが重要です。
なので、まずはこの七つを優勝する難しさ・・・・
ではなく、
お金の話をしましょう。
七大タイトルの賞金を比較
最近ニュースなどで聞いたことはありませんか?
トップ棋士は億を稼ぐって。
なのでまず、七つのタイトルの優勝賞金をそれぞれ出してみましょう。
・棋聖戦 4500万円
・名人戦 3300万円
・本因坊戦 3000万円
・王座戦 1400万円
・天元戦 1300万円
・碁聖戦 800万円
・十段戦 700万円
合計 1億5000万円
将棋
・竜王戦 4320万円
・名人戦 2000万円
・王位戦 1000万円
・王座戦 800万円
・棋王戦 600万円
・王将戦 300万円
・棋聖戦 300万円
合計9320万円
調べてみると「あれっ?」て思いました。囲碁と将棋で賞金に差があるのですね。
賞金額で見ると、囲碁の方が凄いようです。
挑戦手合いの対局数
囲碁将棋ともに決勝戦は、その年予選を勝ち抜いてきた『挑戦者』と、前年度にそのタイトルを取った『タイトルホルダー』の二名で争われます。
これを挑戦手合いと言いますが、これは両者で複数回対局をし、勝ち越した方が勝ちの『番勝負制度』が使われています。
七つのタイトルはそれぞれ何番勝負が採用されているのか、見ていきましょう。
・棋聖戦 七番勝負
・名人戦 七番勝負
・本因坊戦 七番勝負
・王座戦 五番勝負
・天元戦 五番勝負
・碁聖戦 五番勝負
・十段戦 五番勝負
合計41番
将棋
・竜王戦 七番勝負
・名人戦 七番勝負
・王位戦 七番勝負
・王座戦 五番勝負
・棋王戦 五番勝負
・王将戦 七番勝負
・棋聖戦 五番勝負
合計43番
比べてみると、将棋の方が2番だけ多いのがわかりますね。
多いほうがより大変なので、挑戦手合いの数だとやや将棋の方が凄いです。
ちなみに、プロ入り一年目の棋士が一年で七冠を達成しようとした場合の対局数も計算してみました。おまけ程度ですけど。
138局
将棋
125局
(名人戦は通常一年目でタイトルを取れないので、飛び入りでA級に入ったと過程しました笑)
囲碁の対局数が多い理由は、予選は囲碁の方が多いからでした。実際に一年目で七冠をやろうとしたら、一年間ほぼ毎日が対局になってしまいますね。七冠制覇する前に死にそうです。
一局の持ち時間の長さ
こちらも同じ理屈で、持ち時間が長いだけ優勝するのは大変です。
タイトルごとに挑戦手合いの持ち時間を出していきましょう。
・棋聖戦 8時間 (二日制)
・名人戦 8時間 (二日制)
・本因坊戦 8時間 (二日制)
・王座戦 3時間
・天元戦 3時間
・碁聖戦 4時間
・十段戦 3時間
合計 37時間
将棋
・竜王戦 8時間 (二日制)
・名人戦 9時間 (二日制)
・王位戦 8時間 (二日制)
・王座戦 5時間
・棋王戦 4時間
・王将戦 8時間 (二日制)
・棋聖戦 4時間
合計 46時間
という結果となりました。
持ち時間的には将棋の方が相当多く、凄い体力が必要ですね。