Master対AlphaGoZeroの棋譜9
こんにちは。みやれーです。
Zeroの黒番ですが、本局で黒は厚みを上手く使っています。Zeroは地を取る打ち方が好みのようですが、厚みでも打てる良い例になっていると思います。
黒番AlphaGoZero。白番Master。
実戦図1
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黒17まではAlphaGoZeroが愛用する布石。黒19では色々な手があるようですが、大体白20〜黒33までとなるようです。
実戦図2
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上図白2は根拠を大事にした手。
左下隅の途中で白10と手を抜き、また白18と左下隅に戻りました。右下隅白は死ぬ事はありません。
白24は見たことがない変わった一手。上図はとにかく白が躍動していて、元気一杯な打ちまわしを見せています。
実戦図3
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今度は黒が動き回ります。
上図黒3、5、7と右往左往。相手の動きを見ながらサバキの手掛かりを探してします。白の立場からしても、黒が態度を決めてくれないので打ちづらい所。
黒17とツケた事で大体シノギ形。黒27まではっきりと生きました。
実戦図4
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上図黒3は厳しい。僕は思いつきませんでした。下辺から左下にかけて黒が厚いので、それを活かそうとしています。
進んでみるとその手の良さがわかってくるもので、黒13のツナギや黒17から白石を切った事で、いつの間にか黒が攻勢に立っています。白がやや辛そうですね。
実戦図5
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上図黒5の厳しいオキを食らったため、右下隅が黒地になりました。白12で隅へ手を戻す事は出来ましたが、下辺の白が辛い目に会いそうなので難しい所です。
黒31で左下の黒は生きです。
実戦図6
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形勢が黒にはっきり傾いたからなのか、上図で両者の打つ手がぐだぐだになっています。
左上隅がコウになったのが一番不可解。謎のフリカワリになりました。
実戦図7
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普通左上隅が取られては形勢逆転のはずですが、まだ黒悪くないというは不思議。元々か相当黒良しだったのでしょうね。
実戦図8
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上辺でコウが始まり、白がコウに勝てればもしかしたら、はあるかもしれませんが、流石に黒が勝つようです。
実戦図9
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最終手まで載せました。黒51まで
黒中押し勝ち。
結果的に、中盤黒の厳しいパンチが入ったあたりで勝負は決まっていたようです。黒が下辺方面にあった厚みを上手く使った一局と言えそうです。逆に白のMasterにこれといった見せ場がなく、残念でした。
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