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林元美の実力

こんにちは。みやれーです。


今回取り上げるのは江戸時代の棋士。林元美です。

恥ずかしながら僕は林元美の経歴をよく知らないので、Wikipediaを見ながら紹介します。

囲碁の家元、林家の十一世当主。最高段位は八段準名人まで進んでいます。
1778年生まれ1861年没なので、83歳まで生きていた事になりますね。すごい長生きです。

今回の碁、林元美の対戦相手は僕が大好きな安井知得なんですけど、この碁を知ったのは知得の碁だったからです。

僕の蔵書の中には林元美の碁があまり載っていない事もあって、並べた数も少ないのですけど、今回紹介する碁の元美はとても強い。そして上手いです。

おそらく林元美は厚い碁を好むのでしょうね。自陣をがっちり組む打ち筋が印象的です。

また石の運び方、厚い形、厚みの活かし方など、見ていてポイントがわかりやすい碁だと思います。

黒番林元美。白番安井知得。


棋譜再生

黒13が元美の工夫。黒15と止めて雰囲気が出ています。


棋譜再生

上図黒3から黒13まで手を掛けて厚くしました。黒石はもう岩ですが、かわりに白14と大場を先着します。
このあたり好き嫌いが分かれるでしょうが、僕は黒が悪くないと思います。


棋譜再生

上図白2は僕なら15の所へ飛びますかね。
黒3、5と模様を広げて来たので、白6の消しは当然の選択。
黒の心情としてはどこかの白石を攻めたくなるのですけど、黒は23とまた自陣を厚く構えました。
普通ここまで焦らず打てるものでしょうか?


棋譜再生

現在地合いは白リードです。
そのかわり黒は左辺に強大な厚みを築いたので、それを活かさなければなりません。
今は上辺に白の弱い石がありますので、黒がそこをどう攻めるかが焦点になります。
そんな状況での上図黒15、17。そして黒23は一見すると攻めの手には見えないかもしれませんが、じっくりと自分が繋がりながら厚い方へ白を追いやっています。これは厚みが働く展開で、黒の打ちやすい碁になりました。


棋譜再生

上図白4からコウが始まりました。
いつもなんですけど、コウは画像では見にくいのでリンクへどうぞ。
黒は厚く打っているのでコウは黒有利。有利がわかっているなら手厚い元美も仕掛けていきます。
白としてはコウに負ける前提で考えますが、実戦は白24で手を打ちました。
大分形も決まってきて、後は右下だけです。


棋譜再生

上図白2は知得らしい地味な反撃。とにかく地の大きな場所へ打ちましたが、結果的には右下に打つべきだったか。
黒9と一回当ててからの黒11がシチョウ当たり。一応フリカワリですが、実戦の形では黒優勢で、いくらヨセの知得でも逆転は厳しいようです。


棋譜再生

最終手まで載せました。(白132まで)

黒4目勝ち。

この碁は序盤、黒の岩のように手厚い趣向から始まりましたが、成功していたと思います。
その後も元美は着実に稼ぎつつ安全にコウを仕掛け、最後はシチョウ当たりを綺麗に決めての勝利。お手本のような理想の勝ち方です。
知得といえども一方的に押し切られてしまいました。

個人的な感想ですけど、この碁を始めて見たとき僕は「元美カッコイイなー」と思いました。

元美の一手一手に余裕があって、盤上を上手くコントロールしながら最後は相手の首をバッサリと切る。
僕もこんな碁を打てるようになりたいです。




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