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平成四天王 羽根直樹

こんにちは。みやれーです。


現在日本国内の主要棋戦(ビックタイトル)は七つあり、これを七大タイトルと呼びます。

この七大タイトルで優勝することが棋士の目標であり、憧れでもありますが、そんな七大タイトルの優勝経験を親子で持つ人がいます。


羽根泰正九段と羽根直樹九段です。


父親の羽根泰正九段は日本棋院中部総本部(日本棋院の名古屋支部)所属棋士の低迷が続く中で七大タイトルを獲得し、中部を活気づけた偉大な棋士です。

息子である羽根直樹九段も、七大タイトルの中でも最上位のタイトルである棋聖を獲得したりと活躍し、平成四天王の一角として確固たる地位を築き上げました。

今回はそんな羽根直樹九段の碁を紹介しようと思います。

羽根九段の碁の特長は、地に辛い棋風で、ヨセと形勢判断の能力が高いです。

また、相手に自分の石をあえて攻めさせて、シノギの碁にすることも多く、そこも注目していただきたいです。

黒番羽根直樹。白番柳時熏


棋譜再生

白16が珍しい工夫で、早くも大模様が出来上がりました。
黒はどこかに入らなければいけませんが、場所が難しい。
実戦は五線へ挑みました。


棋譜再生

上図黒1、3、5だけ打って一転黒7へ突入してきました。中々勇気のいる打ち方ですが、相当ヨミを入れたと思われます。
白としても楽に生きられる訳にはいかないので、白18、20と一番厳しくいきます。
黒39で左辺の一団は余裕が出来ましたが、中央の黒三子が置いてきぼり。もちろんこのまま捨てる訳ではなく、中で生きを目指します。


棋譜再生

黒は意外と効き筋があって、見た目よりもしぶといようです。黒はそれを見越しての作戦だったのですね。
黒の正確な手順により、上図黒25で生きを得ました。
あまり犠牲もなく生きれたので、形勢は黒優勢です。


棋譜再生

地合いは黒良しですので、白はどこかで頑張らなければいけません。
実戦白は上図白22のコウで頑張ります。
このブログの大敵のコウです笑。
画像で見にくい場合はリンクへ飛んでくださいね。


棋譜再生

上図黒9でコウを争う意思が無いことがわかりました。黒19と冷静に受けての計算が出来ていたのでしょうね。
しかし白が得した事は確かで、大分細かい勝負になりました。


棋譜再生

上図白4が鋭い。多少元手を掛けたものの、中央を大きくヨセる事に成功しました。
僕がもし黒を持っていたら相当焦る場面ですし、実際おそらく白が逆転しています。
しかし黒の羽根九段はヨセの妙手が見えていて、そこに勝負を託したのでしょう。実戦でその妙手が出てきますが、どこだと思いますか?


棋譜再生

上図黒31がこの碁の命運を分けた妙手。この手が一番得なヨセです。
ですが、それに対する白32が敗着になってしまいました。
この手では31の右へ打つのが正しいヨセで、実戦の白32では一目損です。
このミスが勝敗を分けるとは・・・。ここが囲碁の恐ろしさでしょうか。


棋譜再生

最終手まで載せました。(白64まで)

黒半目勝ち。


結果的に左下で対応を間違えなければ白が半目勝ちだったわけですが、白のミスを攻めるより、黒の勝ちを引き寄せた妙手を讃えるべきでしょう。

この碁は序盤のギリギリのシノギとギリギリのヨセで冷や汗ものの勝利ですが、羽根九段の碁からはギリギリでも大丈夫なのがわかっている印象を受けます。

おそらくヨミが正確なのでしょうね。

この碁では途中から安全運転を始めたため負ける可能性がありましたが、しっかり勝ってくるのがトップ棋士たる所以ですかね。

最初から最後までとても面白い碁でした!




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