一目置かれる存在
こんにちは。みやれーです。
一目置かれる存在という言い回し、見たことがある方も多いと思います。
今は会話で耳にするより、文字で見る言葉ですかね。
しかし実際に一目置かれるとはどういう状況でしょうか。
もちろん本物の目を置くわけではないですよ。それでの三つ目の妖怪ごっこはシュールすぎて笑えません。
前回、ダメについて書いた記事で、囲碁では数を数えるときは一目(イチモク)二目と数えると言いました。
それと同様に、一目置かれるは囲碁用語です。
囲碁というゲームは、縦横19本ずつの線が引かれたボード(碁盤)に、黒石を持ったプレイヤーと白石を持ったプレイヤーが、自分の石を交互に一つずつ置いていくゲームです。
交互に、というルールがある以上、盤上には黒石と白石が同じ数だけ置かれていくわけですが、もしプレイヤーにハッキリとした実力差があれば、普通は勝てません。
なので、ハンデを貰います。
下手のプレイヤーは、その実力差分だけ先に盤上に石を置きます。するとゲームは常に、下手の石が多い状態で進むわけですから、その有利さで実力差を埋めてプレイ出来ます。
一目分の差があれば、一目先に置きます。これで公平な勝負となります。
一目置かれる存在の一目置くとは、自分が下手だと認めることで、相手を尊敬してますよ、という意味を持ちます。
尊敬してます。なんて直接言うのは照れる事を囲碁に例えて言う事で、上手くごまかしてたんですかね。
昔の人の粋な言葉遊びです。