囲碁は好きですか?

あなたに囲碁を好きになってもらうために、囲碁の面白さを伝えていくブログです。

囲碁は好きですか?

【意外と簡単】すぐ出来るようになる形勢判断の方法

どうも!こんにちは。みやれーです。


オンライン囲碁サロンを開設してから10日以上経ちましたが、現在20名のサロンメンバーに入会いただき、四苦八苦しながら運営しております。

よくお問い合わせいただく指導碁プランについてですが、現在はsold outしており、新規入会が出来ない状況です。2月1日を目処に指導碁プランを増やすか、もっと良い方法で指導碁を受けられるように出来ないか考えておりますのて、もうしばらくお待ち下さい。


前回記事


当オンライン囲碁サロンでは指導碁、リーグ戦の他に毎日記事を投稿しているのですが、『記事』と言われてもいまいちピンとこないと思いますので、今回はその記事を一つ無料公開したいと思います。

以下は専門的な内容を書いた1月12日公開の記事です。それではどうぞ!





【意外と簡単】すぐ出来るようになる形勢判断の方法

正直なところ、棋力を伸ばしたいというより、棋力を安定させたいと思うことはありませんか?上手く打てれば二段、下手な時は5級といった荒波を抱える人は、意外と多くいるはず。もう少し胸を張って「私は二段!」と宣言するためには、そのムラは無くしておいた方が良いにかもしれません。

そんな願いを叶えてくれる力が「形勢判断」です。

これはデータを取った訳ではありませんが、棋力にムラがある人はあまり形勢判断をしていない印象があります。優勢なのに無理して隙を作ったり、劣勢なのに弱気で逆転の芽を作らなかったり等々。

この局面は攻めるべきか、守るべきか。または頑張るべきか、冷静になるべきか。この選択をしっかり見極めることが出来れば、不本意な劣勢に立たされることが少なくなり、棋力を安定させることが出来ます。

なので今回は形勢判断の方法について書いていきます。やり方さえ分かれば意外と簡単ですよ。

では、僕の実戦譜から例題を出してみますね。

僕の黒番。白が赤丸印のところへ打った局面です。

先へ読み進める前に、少し形勢判断をしてみてください。どちらが優勢か。もしくは互角なのか。どう思いますか?






正解は白優勢です。ではどうして白が優勢なのか、図にして紐解いていきましょう。

まずは地を数えます。上図ではわかりやすくするため石を足しましたが、強い人は地を数える時、脳内でこの図が見えています。囲ってある地の外側にある石と石を繋いで、仮の境界線を作るのがコツです。

ちなみに碁盤の下半分は黒石と白石が同じ数あるので、互角と見て大丈夫です。

では数えましょう。左上の黒地は10目。右上の黒地は18目。足すと28目になります。

右辺の白地は9目。上辺の白地は取った黒三子も含めて16目です。足すと25目ですね。

黒地は28目。白地は25目。3目差と僅差なのでほぼ互角かと思いきや、実は形勢判断は地を数えるだけでは終わりません。まだ大事な要素が一つあります。

次は辺へ進出スピードを見ます。この場合上辺は打ち切っているので、右辺の白石と左辺の黒石ですね。わかりやすいよう矢印を付けました。

先に辺へ進出しておくと、後に模様が作りやすかったり、中央付近で戦いが起きたときに援軍として活躍してくれたりと、何かと利点が多いです。なのでこれも形勢判断に加える必要があります。

上図の場合、白石は上から数えて9個目の線まで進んでいるのに対し、黒石は6線まで。辺への進出スピードでははっきり白に分があることがわかりますね。

まとめると、地ではほぼ互角。辺への進出は白が有利ということで、総合すると白が優勢という結果なのでした。なので黒の次の一手は、局面打開のために少し頑張った手の方が望ましいことがわかりますね。形勢判断することで、作戦が立てやすくなりました。

ちなみに次の手で僕が選んだのは黒1です。白2にも挨拶せず黒3と打ち込み、難しい局面へと運んでいきました。やや劣勢と判断したからです。

もし優勢(または互角)と判断していたら黒1と大場へ打ってわかりやすく碁を進めていたでしょう。形勢次第でだいぶ打つ手が変わるので、形勢判断の大事さがよくわかりますね。


最後にもう一度形勢判断の手順をまとめます。

1.地の外側にある石と石を繋いで仮境界線を作って地を数える。
2.辺への進出スピードを見る

以上の二つを抑えておけばとても簡単に形勢判断が出来ます。今度ぜひ使ってみてください。

また、形勢判断ではもう少し高度な技術を入れると、より深く判断出来るようになるのですが、それはまた別の記事で。






最後まで読んで頂きありがとうございます!この記事がいいと思ったらポチッと応援よろしくお願いします↓m(_ _)m


囲碁ランキングへ

Twitterでブログの更新情報等を発信しています^ ^


YouTubeチャンネルはこちら!


オススメ記事