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古碁の楽しみ方

こんにちは。みやれーです。


どこからが古碁なのかってラインはとても曖昧だと思うのですけど、例えば昭和初期~中期の碁って古碁と呼ぶのかどうか。このあたりは人によって捕らえかたは変わってくるでしょうか。

僕のイメージでは江戸~明治の碁を古碁と呼んでいます。家元四家があった時代です。

近年ではAI革命が起きたことで囲碁がガラリと変わり、数十年前にも呉清源さんと木谷実さんが新布石革命を起こしたことで碁が変わり、古碁と現代碁では似ても似つかないほど変わり果てているため、古碁は並べないという人も増えていると思います。

確かに時代が進むにつれ、囲碁のレベルは確実に上がってきているので、古碁よりも現代碁を優先して並べることも理解出来ます。

しかしあの時代のトップ棋士達は決して弱い訳ではなく、それどころか、現代でも勝てる人は少ないだろうと思われる棋士もいます。

そしてなにより、皆個性が強い

良い手か悪い手かではなく、その人の個性、その人が楽しんで打った証を見る度に、僕も楽しくなるのです。

少し紹介してみます。


黒番安井知哲。白番本因坊道策。

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黒1とハネた局面。普通なら左下に目が行きますが、ここで白2と雄大に構えたのが道策の個性。
さらに白4、6と五線の連打。この雄大さは道策以外には中々出せません。

黒番本因坊烈元。白番安井仙知。

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誰よりも奇抜な手を打った安井仙知。
そんな仙知の奇抜さがよく出ているのが上図の局面。
白の大模様に入ってきた黒1~7に対し、なんと白8で応戦。一切のサバキを許さぬ意表の一着。
良くも悪くもこれが安井仙知です。

黒番本因坊元丈。白番安井知得。

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これは本因坊元丈の中央思考が際立った一着。
黒1がそれです。通常右上のシマリから二間にヒラく手しか思い付きませんが、元丈が中央が大きいと見ています。
これも善悪を超えた元丈らしさです。
総譜も紹介しているので、そちらもどうぞ。

黒番鈴木知清。白番安井知得。

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本局は安井知得の碁でも特に好きな一局。
黒1のカカリに対し、白2が知得しか打たぬ一手。昨今ではAIが黒3のカケを有力視している風潮がありますが、知得は真逆で、これで白が打てると見ています。
また、右下の白の打ち方もとても面白く、是非総譜でご覧ください。

黒番太田雄蔵。白番本因坊秀和。

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本因坊秀和は手堅い打ち筋が特長で、形勢判断力がずば抜けて高い棋士です。
しかし流石に手堅いとはいえ、上図白2~12まで全て受けきったのは驚きの戦法。左辺の黒模様が中央まで伸びてきて怖い打ち方です。ですが、これで秀和は打てると見ているのです。
後にこの碁を解説した本因坊秀甫は、「白4より12までの手は秀和だから打てる手だが、模範としてはいけない」(意訳)と言ったそうです。

黒番中川順節。白番本因坊秀策。

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本因坊秀策は力を溜めるのが上手いです。というのはつまり、力を溜めた後、その分を回収出来るだけの見通しが立っているということ。
上図白2は正にそんな一手。広い所はたくさん空いているのに、わざわざそこへ一手掛けて、将来の戦いに備えているのです。
総譜ではこの一手の威力がよく出ています。

黒番田村保寿。白番本因坊秀栄。

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本因坊秀栄は白番での軽やかな戦法が面白いです。
上図白2の星も当時打つ人は少なかったと思いますが、白6の二間高カカリの方が少ないでしょうか。
このような軽くて足早な打ち筋が魅力の棋士です。


このように、どの時代の棋士も個性に溢れていて、魅力があります。
今回紹介出来なかった人達にも個性的な人はたくさんいて、その人らしい一手を見る度に楽しくなります。

興味のある人がいるなら是非並べて見てください。それか僕に「この人」って教えてください。その人の面白い棋譜を探してきます。




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