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Master対AlphaGoZeroの棋譜11

こんにちは。みやれーです。


Zeroの真骨頂は模様を荒らす力ですが、本局でも例に漏れず、素晴らしい模様の消し方を見せます。


黒番AlphaGoZero。白番Master。

実戦図1

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この両者の布石は判を押したように決まっています。上図の布石も何度見たことでしょうか。
白34は根拠の要点。逆にここを黒に打たれることと比べると、白の安定さ加減が違います。
黒35に関しては他にも選択肢があると思うのですが、Zeroはこのツケが好きなようですね。

実戦図2

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上図白3は盤上最大。ここに打つ事で黒模様が大きくなり、白模様が小さくなります。逆に白にここへ打たれるのとの差がでかいですね。
白4は変わった位置へ打ち込みましたが、上辺の黒石を攻めたいとの意図でしょう。
ここで黒5〜9と打ったのが厳しい発想。逃げるだけなら黒5は打つ必要がないのですが、Zeroは、黒11で上辺が酷い目に合わないのなら、黒5〜白10の交換は黒得だよ、と言ってます。ただこれには相当読みが必要で、一つミスがあると形勢を損じる危険な打ち方です。こういう手を平然と打てるのが、Zeroの強さだなと感じました。

実戦図3

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上図黒3もまた厳しい。力任せに抑え込もうとしています。黒11は形の急所。黒21まで進んで、上辺の白が置いてきぼりになっていますが、どうするのでしょう?

実戦図4

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白2がMasterの読み筋でしょう。白12までになれば、上辺白はコウになります。
ただ黒もそれほど辛い手を打った訳ではないですが、隅が団子形になっているのと、上辺の黒がまだ攻められる可能性が残っているので、僕は白良しな気がします。

実戦図5

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上図白2はサバキつつ上辺黒の薄みを狙っています。なので、白10、12みたいな強烈な手を成立するのでしょうね。黒13と一手戻しました。
しかし黒15からZeroの真骨頂。相手の模様を消す、荒らす力はほんと強いですからね。Masterは踏ん張り切れるでしょうか。

実戦図6

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Zeroの荒らしは、針を通すような読みでギリギリを行く所があるので、僕では解説出来ない部分も多いです。特に、下辺を何故コウに出来るのでしょう。あんなに周りは白ばかりだったのに、あっさりと手にしてしまうあたり、意味がわかりません。

実戦図7

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下辺のコウはすぐ決着が付きましたが、全く別の理由で下辺が生きちゃいましたね。白16で下辺に受けていたらどうだったのでしょう?もう形勢ダメと見て変化を求めたのか、白20で全部取れていると見ていたかのどちらかでしょうけど、左側の白に薄みがある関係で、全部取りは無理です。
流石に下辺を生きては、黒が上手くやったのではないでしょうか。

実戦図8

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上図黒5から上辺がコウになりました。ここに借金があるので白は戦い辛い所。しかし両者粘ってコウが永遠と続きます。

実戦図9

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最終手まで載せました。黒67まで。

黒中押し勝ち。

いきなりの投了ですが、何故かコウをやっているうちに右下で白が大損して、コウも負けるという踏んだり蹴ったりの状況になってしまったので、投了やむなしです。おそらく上辺がコウにされたあたりでは黒がはっきり良かったでしょう。


Zeroが読みの力でねじ伏せた一局でしたね。Masterも負けず劣らず良い碁を打っているのですけど、いかんせんZeroの読みに圧倒されている感じです。それ以外ではむしろMasterに分がある所(序盤とか)があるので、頑張って欲しいなあと思いますね。判官贔屓でしょうか?




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