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第43期棋聖戦第三局封じ手予想!井山裕太VS山下敬吾

どうも!こんにちは。みやれーです。


2月2日から二日間に渡り、第43期棋聖戦挑戦手合七番勝負第三局が、長崎県西海市「オリーブベイホテル」にて行われます。今記事では1日目の手順を見つつ、封じ手予想をしたいと思います。

第三局1日目

井山裕太棋聖山下敬吾九段が挑戦する今シリーズ。前局は山下九段が勝利し、一勝一敗のタイとなっています。


黒番 山下敬吾 白番 井山裕太

実戦図1

白12のハサミに黒13、15が珍しい対応でしょうか。白12、黒15は共に、この局面では上辺の価値が大きいと見ての打ち方です。

参考図

例えば黒1と三々に入るのは部分的に有力な手段ですが、白10と打たれると右上隅の黒三子が攻められる危険性があるので、黒はこの図を嫌ったのだと思います。

実戦図2

白1から早くも競り合いが開始。焦点は白1から動き出した白石と、左側で一間にトンでいる黒石のどちらが強いかですが、その意味で、白9は強手でした。「体当たり」という言葉がぴったりなツケですが、お互いの石に眼が無い中で、自分が先に攻めることで、相手に攻めさせない状況をつくりたいのですね。

実戦図3

白2と封鎖形にされて黒が苦しそうですが、黒3とツケて黒9と切っていく発想は山下九段らしい力強さ。結局黒石が封鎖されていることに変わりはないので、見た目だけで言えば黒が怖い展開。これで打てると決断出来る棋士はそうそういません。山下九段の魅力溢れる一連の着手でした。

参考図


黒1(白2の下)

ちなみに普通は黒1のハネから考えます。白2と切ってきて、白10までが相場でしょうか。白も厚くて不満無いですが、黒も先手で黒11に回れるので、まだこれからの碁。

実戦図4

白4とサガられて黒の死活が気になりますが、黒5と打って生きています。
黒7が器用な手ですね。上辺を渡りつつ(後術します)、白10の地点へハネる手を残し、隅の白へ圧力をかけています。
白12を見て、黒番山下敬吾九段が次の49手目を封じました。

参考図1

上辺ですが、黒1に石があると、白2に黒3とツケで渡ることが出来ます。黒1が無いと、白2とトビ込まれて黒四子が取られる所でした。

参考図2

さて封じ手予想ですが、いくつか候補があって、黒1とケイマに煽るのもその一つ。白2のツケには黒3のツケコシが用意されており、意外と厳しいです。

参考図3

なのでおそらく白4辺りをいじるのが先で、それから白8と逃げる展開を予想します。この図も十分考えられますが、白4付近に少し眼のスペースを持たれるのが嫌ですかね。

参考図4

黒1のツケも厳しいですが、白2、4の対応にどうするか。黒5と切るのは白6と切り返されて難しい。黒1は読み切れないと怖そうなので、封じ手候補から外れるかな。

参考図5

黒1のノゾキも考えられます。白2と繋げば黒3、5とトブ調子。白の形を崩しつつ攻める雰囲気が最高ですね。

参考図6

しかし白2のツケにどうするか。黒3の切りだと白6、8の弱点があるし、黒5を打たないのも中央の戦いに遅れそう。今のところ白2への対応が見えていません。

封じ手予想

なので一路ずらして、黒1とノゾく手を予想します。この地点に打たれると困ったので、逆に打ってやろうという発想です。

参考図

白2とカケツがれても上辺の渡り具合に影響はなく、黒3、5で十分な攻めが期待出来ると思います。

まとめ

2月3日午前9時から対局が再開されます。前回前々回と封じ手予想を外しているので、今回こそは予想が当たって欲しいところです。明日の朝を待ちましょう。




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