どうも!こんにちは。みやれーです。
1月21日、鳥取県境港市「夢みなとタワー」で第43期棋聖戦挑戦手合七番勝負第二局が始まりました。今記事では一日目の感想と封じ手予想をします。
前回記事
第二局
井山裕太棋聖に山下敬吾九段が挑戦する今シリーズ。第一局は井山棋聖が制して第二局を迎えています。
対局地の境港市は漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の作者水木しげるさんの出身地ということで、前夜祭では鬼太郎とねこ娘が両対局者を挟み、記念写真を撮っている姿が見られたようです。盤上とは違い平和そうな一幕ですね。
あと対局とは関係ないですが、今晩(21日)の夜10時25分からNHKの人気番組「プロフェッショナル仕事の流儀」に井山裕太棋聖が登場します。以前出演した際の映像+新たなインタビューが放送されるようなので、興味のある方はぜひご覧ください。僕はもちろん録画予約しました。
黒番井山裕太 白番山下敬吾
実戦図1
棋譜再生
井山棋聖の先番。黒9まで実戦例のある布石ですが、白10、12の石運びは山下九段らしい打ち方。右辺か下辺の大場へ打てば穏やかでしたが、白10と隅への逃げ道を断ちつつ白12の打ち込み。まるで乱戦ならば白有利と主張しているかのようですが、上辺は黒の石数が多いので、基本的には黒が十分戦えるはずです。戦闘力に自信のある山下九段だから出来る決断でした。
実戦図2
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開始早々の戦いが勃発。善悪はまだ分かっていないのですが、白2と迫ったり白4とノゾいたり、山下九段は相当この碁に気合いが入っている印象を受けます。これに対し井山棋聖は黒5、7と慎重に繋がる手を選択。少し手堅い手なので井山棋聖らしくない気がしますが、仕方ないという判断でしょうか。しかし白16と切られて黒が辛そうです。
参考図
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ちなみに上図白4と切る手も気になりますが、黒7等で上辺を捨てられても白イマイチでしょう。
実戦図3
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黒3のサガリは地の小さい手で辛いですが、逆に白からアタリされるのはもっと辛いので仕方ありません。白4と足を伸ばしてから白6と左辺を制す。白好調の石運び。黒は我慢の時間が続きます。
実戦図4
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黒1と切って白を狙いますが、白10と大所を占めたのは良さそうな判断。白2〜8を利かしたおかげで上辺の被害を最小限で抑えています。とはいえ、黒11と取ったのは手厚い本手。十数目ほど地を増やしました。
上辺の戦いがひと段落しましたが、結果は上辺を黒が占め、左辺を白が占めるフリカワリに。地合いでは大差ありませんが、左辺がとても幅の良い模様になっていることと、白12と先手で黒模様の消しに回れたので、白に分がありそうなワカレでした。
白18とマゲたところで次の黒55手目を井山棋聖が封じました。現在は上辺の白石を攻めて、主導権を握りたい局面です。
棋譜再生
僕の予想は黒1にします。上から包囲するか、黒1等と眼形を奪うかの2つに1つですが、なんとか眼形を奪いながら中央へ逃げてもらって、調子で右辺、あわよくば下辺にも黒地を作っていく展開を理想として作戦を組みたい気がします。
まとめ
一日目を終えて、現在は白番の山下九段が名調子を見せていますが、二日目からは攻守逆転、黒が攻めに回る展開となりそうですので、井山棋聖がどうやって巻き返しを図るのか。注目していきたいです。
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