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本因坊戦第四局一日目!封じ手予想

どうも!こんにちは。みやれーです。


前回から約一週間を経まして、6月12日に大阪府吹田市の「ホテル阪急エキスポパーク」にて第73期本因坊戦七番勝負第四局が開始されました。


日本棋院サイト
井山の先番で始まる【第73期本因坊戦挑戦手合七番勝負第4局】 | 棋戦情報 | 囲碁の日本棋院


碁は一日目で54手まで進みましたので、今日の感想を述べつつ最後に封じ手予想をしたいと思います。


前回記事

井山裕太VS山下敬吾

井山本因坊の2勝1敗で迎えた第四局。井山本因坊が勝てば防衛にリーチを掛けれますし、山下九段が勝てば同点に追いつけるとあって、大きな一番です。番勝負ではよく「偶数局を勝つのは大きい」などと言われますが、正にその通りですね。


黒番 井山裕太。白番 山下敬吾

一日目最終手


棋譜再生

白1と繋いだ所で黒の井山本因坊が次の手を封じました。

ではここまでの展開を振り返ります。

実戦途中図1


棋譜再生

お互いに小目へカカリ合った後、黒1と今流行りの三々に入りました。

この碁は右下が定石の途中で放置されているのが珍しく、今後この右下の白石が負担になるのか、活用出来るのかで形勢が大きく変わってきますので、お互いそこに気を使いながらの序盤戦です。

実戦途中図2


棋譜再生

実戦は黒1と切って戦いを挑みました。これは配石によっては黒の打ちすぎになる過激な手ですが、特にこの碁の場合は、右下に小目からケイマへと剣先を伸ばした黒石があるので、この戦いは黒がやれるだろうという判断だと思われます。

参考図


棋譜再生

部分的には黒1とアテて黒3へ下がるのもよく見る手段です。ただこの配石では白4、6と押されて、下辺に黒石が偏りすぎている感じがあるので、実戦の切りで打つのも頷けます。

実戦途中図3


棋譜再生

白2、4のハネカケツギには、隅っこで一線ですが黒5のアテが大きい。

参考図1


棋譜再生

本当は黒1などと外側へ打ちたいのですが、白2を先手で利かされる上に、白4と打たれて中々取れる石ではありません。

参考図2


棋譜再生

更に隅でハネを利かされると、白2のオサエも先手になってしまいます。なので黒は早いうちに2の点へハイを打たねばならず忙しい。

などなど隅を白にハネられると苦労が多いので、実戦黒5のアテは大きいです。

実戦途中図4


棋譜再生

黒の薄みを突いて白2とツケますが、黒5が冷静な対応で、中央付近の黒を厚くします。が、白10、12で左辺は白に取られましたね。

左辺は白が得をした結果でしたが、それは黒も織り込み済みで、黒は左辺は先手で切り上げて下辺白石の攻めに回ろうという作戦でしょう。

実戦途中図5


棋譜再生

実戦は黒1のノゾキから攻めました。白は眼形が欲しいという事で白4、6を選択。ならば黒は7、9で中央を厚くして、お互いに言い分のある分かれに。個人的には白10で素早く生きる事が出来たので、白が嬉しいかな?と感じます。

参考図


棋譜再生

ちなみに白2はほぼ絶対の先手で、もし黒3などと手を抜くと、白4で右下の白が厚くなるのが耐えられません。実戦と比べるとその差は歴然かと思います。

実戦途中図6


棋譜再生

なんと黒1と左辺を動き出してきました。僕は考えもしなかった手段ですが、なるほど、この細部まで食らいついていく感じは井山本因坊らしいですね。

白2と繋いで、次の手が封じ手です。

参考図1


棋譜再生

まずは左辺の攻め合いから読む必要がありますね。上図のように一直線に攻め合うと、白が一手勝ちます。部分的な攻め合いは黒が苦しいでしょう。

それを踏まえた上での封じ手予想です。

封じ手予想


棋譜再生

僕は黒1の下ハネを予想します。多分、大本命でしょう。

補足1


棋譜再生

白2とオサエられて相変わらず左辺の攻め合いは勝てませんが、黒3と切って中央で戦端を開く感じですかね。左辺の黒石は捨てる事になりそうですが、碁笥に入れられるその瞬間まで目一杯に活躍させてあげたいです。

補足2


棋譜再生

前図の事を考えると、先に黒1と切っても同じ事になりそうですよね。なのでこちらが封じ手の可能性もありますが、あえて先に切りを打つ理由も見当たらないので、下ハネを予想します。


今日はここまでになります。一日目は比較的穏やかな進行でしたが、黒が左辺を動き出し、ここがどんな決着を見せるのか。二日目が楽しみです^ ^




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