黄竜士精錬科技杯第4戦!謝依旻VS李赫
どうも!こんにちは。みやれーです。
この記事では、4月10日に行われた第8回中国姜堰黄竜士精錬科技杯世界女子囲碁団体戦の第4戦をお送りします。
前回記事
第4戦にして早くも日本の女王謝依旻六段が登場しました。相手は2連勝中の中国代表李赫五段です。
謝依旻VS李赫
黒番 謝依旻。白番 李赫。
実戦途中図1
黒の大ゲイマジマリに白1とツケました。よくある手段ですが、続く白3が珍しいでしょうか。以下白19まで、僕の勉強不足かもしれませんが、初めてみる形。新型が出来ました。
結果は、先手を取れた黒が有望な分かれだと思います。
実戦途中図2
黒は穏やかに打つことも出来ましたが、戦いを選択。特に上図黒1とボウシし、白2に黒3と強行な攻めに行きました。白4から逃げられても、めげずに黒9へ。右辺を大きく構えて「入ってこい」と言っています。
このあたり謝六段ならではの豪快さです。善悪というよりは、これが謝さんのスタイルなのでしょう。
実戦途中図3
予定通り右辺に入ってきてくれた白ですが、黒は上図黒1と、右上の白もあわよくば攻めようとしています。囲碁用語では「カラミ攻め」と言われる、2つ以上の石を同時に攻める有力な戦法です。
ただ白も眼形が豊富そうなので、上手くいくかどうか。
実戦途中図4
実戦は上図白6で右辺が生きました。特にこれと言った成果を上げれていないので、黒はまだ攻めを狙いたいところ。上図黒7は勝負手で、星の石にモタレながら、本当の狙いは右上白への攻めです。
参考図
右辺白が生きている事の補足。
眼を取るには黒2と一回逃げ、黒4へ回る必要があります。(右辺は白から打てば一眼ある)
しかしどうも黒の包囲網が薄く、白5からの脱出を止める術がありません。なので白生きです。
逆に言えば、黒の包囲網が強化されると白は死んでしまうという事なので、注意が必要です。