農心杯第11戦 中国党毅飛VS韓国申真ソ
どうも!こんにちは。みやれーです。
昨日日本が敗退してしまった農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦ですが、今日からは中国対韓国の試合となります。
農心杯の勝ち残り者などは、前回の記事をご参照ください。
今日の対局は中国の党毅飛九段と、韓国の申真ソ八段の組み合わせとなりました。
農心杯4連勝中の党九段と、現在韓国No.2の位置にいる申八段の一戦とあって面白い手の連続となっています。 一体どちらが勝つのか、棋譜を見ていきましょう。
井山さんを負かすなんて党毅飛負けてしまえ
実戦譜
本局のなかで僕が気になった場面を抜粋します。
黒番 申真ソ。白番 党毅飛。
実戦途中図1
上辺は互いに三々に入り合う現代的な布石でスタートしました。
ここで打たれた上図黒1がとても辛いなと感じます。一般的には黒1で6のあたりへ先着するものですが、最近のトッププロは隅へ潜るのが好きなようです。
実戦途中図2
白が右辺に入ってから戦いが始まっています。
黒1に反応せず白2、4と稼ぎに出たのは厳しい手段でしたが、黒5の好手を誘発したのでどうだったか。
出来上がりの図は白14はやや辛い手なのと、厚みを築いてから黒15と仕掛ける流れが良く、黒が打ちやすいのではないかと思います。
実戦途中図3
上図黒1とハネ出してから面白い変化となりました。
黒13の手筋から、まるで本で出てくるかのように綺麗な「石塔シボリ」です。プロの対局でこれほど綺麗なものが見れるのは滅多にありません。
下辺は白26のツケでコウになります。
実戦途中図4
下辺のコウは白が勝ち、長期戦が予想される中、上図黒1がイマイチだったように思われます。一見眼を奪っている強手ですが、白2、4に石が来てしまったせいで、右側の二線切りから石塔シボリを狙う筋が生まれていて(また石塔ですね^ ^)、黒に地の得が全く無いのです。白8と飛び出して急に攻められるような石でもないですし、黒1には賛成出来ません。
実戦途中図5
上図黒1と厳しく仕掛けてきました。強引ですが白を切断しています。しかし、その反動で白10のコウが生まれていますし、難戦になりました。いわゆる闇試合ってやつですね。
実戦の経過を見守りましょう。