囲碁は好きですか?

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LG杯最終局 井山裕太七冠の準優勝はフラグだー!

こんにちは。みやれーです。


今日はLG杯の決勝第3局、つまり最終局が行われました。

昨日は井山さんの劇的逆転半目勝利でスコアを1勝1敗のタイに戻しています。13年ぶりの日本勢優勝に向けて、日本中が注目していたことでしょう。

結果はもう耳にしていますか?ニュース等でも流れているかと思いますが、井山さんは今日は負け。世界戦初優勝にはなりませんでした。


とても辛いです!心が痛いです!
ですがきっと、井山さんの辛さ痛さは僕には計り知れないものでしょうね。終局後、盤の前で泣いていたという話も聞きますし、相当なものだと思われます。

ただ今までも井山さんは、一度目の大舞台の対局は負けています。19歳で名人に挑戦した時も最終局で敗れ、最年少名人の記録を逃しました。しかしその後はご存知の通り20歳で名人を奪取。改めて最年少名人の記録を樹立しています。

よくよく考えてみれば、井山さんはいつも負けては立ち上がり負けては立ち上がりを繰り返して、今の地位にいます。決して輝かしい記録だけではないのです。きっと今回も、井山さんならこの敗戦をバネにしてさらなる高みへ登ってくれることでしょう。






そう、これはフラグです!!!



今後の飛躍への布石。井山さん伝説はまだ始まったばかりでしょう?
将棋の藤井聡太さんが王道優等生的主人公なら、井山さんは泥臭く一歩ずつ前に進む少年マンガ的主人公です。次の世界戦でこのフラグが回収されるまで、ドキドキハラハラしながら待っていましょう。



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実戦とポイント

今日の最終局で形勢が動いた場面を図で紹介しようと思います。


黒番 井山裕太。 白番 謝爾豪。

実戦途中図1

棋譜再生

上辺が戦いが始まり、それが終わることなく下まで流れてきている感じです。

この碁のポイントは二つ。

・上から左へと連なっている黒一団がまだ生きていないこと。
・碁盤の右側が真っ黒なこと

です。

まず、黒一団が生きていないことはハッキリと黒のマイナスですよね。生きるまでは白にイジメられてしまいますから。それは井山さんも重々承知している事だと思います。
ではなぜそのマイナスを甘んじているのかというと、碁盤の右側、右辺を真っ黒に出来ているというプラスがあるからです。

つまり井山さんとしては、黒一団が生きていないマイナスより、右辺を真っ黒にしたプラスの方が大きいと主張しているのですね。

実戦途中図2

棋譜再生

しかし実戦は白が上図2と、真っ黒な場所に単騎突入してきました。これはもしかしたら、井山さんの意表を突いたかもしれません。

実戦途中図3

棋譜再生

結果的に、真っ黒だった場所が上手く荒らされてしまいました。
ここは黒がプラスを主張していた所と言いましたよね?しかし実戦はそのプラスがほぼ無い状態になり、残ったマイナス分黒の井山さんが苦しい勝負となりました。



この後も流石の技で難しく難しく打ち進めていた井山さんですが、あと少し及ばず無念の投了。LG杯は準優勝という結果でした。

本当に楽しい三日間だった

上でも言った通り、これはフラグです。井山さんはいずれ世界を取ってくれると思います。
それまで気長に待ちましょう^ ^


対局者のお二人お疲れ様でした。

観戦した皆様もお疲れ様でした。

対局を支えたスタッフの方々もありがとうございました。




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