AlphaGo対AlphaZeroの棋譜13
こんにちは。みやれーです。
本局はZeroの読みが冴えていて、一瞬の間に勝負を決めてしまいます。
圧倒的な内容でした。
黒番AlphaZero。白番AlphaGo。
実戦図1
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やはり同じ布石で始まった本局ですが、黒19で変わってきました。中国流に対して黒19とツケるのは、AlphaGoが打ち出した手法。Zeroが逆用した格好になりました。
実戦図2
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普通のカカリと上図黒1のツケの違いは、カカリが右上隅で活きてしまおうという意図で、ツケは相手の地を制限しようという意図。上図のように白石を下へ押し付けていく事で、これ以上白地が増えにくくなります。そのかわり、黒石は安定している訳ではないので、今後の戦いで一応の注意が必要です。
実戦図3
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上図黒11と厳しく体当たり。しかも黒17からゴリゴリと稼いでいきます。目一杯に頑張ってますね。
実戦図4
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上図白6の反撃から難しい読み合いに発展しました。見た目は黒が怖いのですが、下辺の黒石を捨てることで、隅を活きながら中央を黒模様にしました。
黒の読みが素晴らしいですね。黒勝ちに近いくらい優勢です。
実戦図5
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上図白2と最大の大場に回れましたが、黒3から下辺の白地が結構減って、だいぶ黒が良さそうです。
実戦図6
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上図でも、黒の打つ手は手堅く、特に言う事もないでしょうか。
実戦図7
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上図白2は元々の狙いです。しかし黒3は手堅い。黒四子取られても良いという判断でしょうか。黒29も本手です。
実戦図8
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上図白24で右上隅の黒を取り切り、地合いが接近してきました。ですがまだ黒が良いです。
実戦図9
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黒が優勢になってから上図まで、ほとんど黒地が増えていません。逆に減ってばかりですが、それでも黒が良いようです。
実戦図10
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最終手まで載せました。(黒57まで)
黒中押し勝ち。
数えれば黒の2目半勝ちです。
この碁は序盤で黒が相当リードしたようで、その後何もしなくても勝ちを得ました。
序盤といえど読み合いでしたね。難し過ぎて何が正しかったのかわかりませんが、とにかくZeroとAlphaGoでは読みの力に差があるようです。
後半も勝てる範囲で譲っていき、形勢判断の正確さも見せてくれました。
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