AlphaGo対AlphaZeroの棋譜6
こんにちは。みやれーです。
これまで、どうもZeroに対して結果が出ないAlphaGoですが、本局は結構善戦したと思います。
って、この口ぶりではAlphaGoが負けた事がバレちゃいますね。
しかし、僕にはどの手が悪い手なのか、わからないくらいには接戦でした。
黒番AlphaGo。白番AilphaZero。
実戦図1
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白30までは前にも打たれた布石。
しかし当然と思われた黒31で手を抜き大場へ。明るい打ち方です。
実戦図2
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白は当然上図白2と切ってきます。
左下の形はこの両者で何度出てきた形ですが、互いに自分有利と見ているのでしょうか。
僕には善悪の判断が着かず、白の立場で何度かこの形を試してみましたが、どうも後が打ちにくかったです。
実戦図3
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上図黒1から手筋の応酬で、互いに厚みを蓄える分かれとなりました。
黒23~27とふんわり消しに来た手も面白いですが、白も28、30とふんわりと利かしに来たのも面白い。こういうふわふわと浮かぶ手は、AlphaGoが好きなイメージがあります。
実戦図4
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上図黒1から一応攻めの構えを見せます。黒7、9の突き抜いた利益は小さくないですが、その程度なら白も不満はないです。
早くも大ヨセの雰囲気ですが、広いのは右辺。ここがどう決着するのか。
黒27は地が損ですが、中央の薄味を狙っています。
実戦図5
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上図黒5とはまた強烈な。
黒は右辺数子を捨てて中央を切り離す事に成功。これは相当な利益です。
ただ、白はとても冷静で(当たり前?)白20から着実に黒地を減らして、白に残る形勢のようです。
黒が大分頑張っていたように見えましたが、これでも足りないのですね。やはりコミは大きいのでしょうか。
実戦図6
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もう争う所もなくなりましたね。
とはいえ、細かい碁なので最後までヨセますが、いつも通り謎なヨセが少しだけ出て来ます。
実戦図7
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最終手まで載せました。(黒99まで)
白半目勝ち。
結果は半目でしたけれど、AIにとって半目も中押しも変わらないのですかね。
僕は半目勝負の時は怖くて心臓バクバクするのですけど、AIには怖さも心臓もないですもんね。
この碁は最後、白が半コウ(意味不明の一手で出来たコウ)を繋ぐ手順に回っての半目勝ちでしたが、もし仮に、黒がコウ取りに回って、半コウ勝った方が半目勝ちの勝負だとどうするのでしょう。
AIは時間繋ぎみたいな手をバンバン打つせいで、コウダテを無意味に消費してしまうのですが、半コウが残る半目勝負が避けられない場合、その時間繋ぎみたいな手は打たなくなるのでしょうか。
また、一目の損も許されない、一通りしか勝てる手順がない場合、ちゃんと正解手順を打てるのか。
一度見てみたいですね。
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