囲碁は好きですか?

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みやれー反省会!アマ名人戦1回戦

どうも!こんにちは。みやれーです。


6月30日に朝日アマチュア囲碁名人戦全国大会に出場していたみやれー。この記事では、その全国大会で打った僕の自戦譜を検討、反省していこうと思います。


前回記事

一回戦

この日、朝から調子は悪くなさそうで、変な気負いも感じない。僕のコンディションは整っていました。YouTube用の動画を撮るのだけは四苦八苦しましたが、それも嫌だとは思いません。動画撮影はまだ慣れないですが、全部自分に積もる塵となって、いつか大きな山となるだろうと信じています。


黒番 みやれー。

実戦図1


棋譜再生

今日は気分でAI流の布石を採用してみました。詳しく研究していた訳ではありませんが、なんとなく、今日はこれが楽しそうだったのです。

実戦図2


棋譜再生

白2は3の点へオサエるのも考えられましたが、右上カカリとの幅を活かして上辺を広げました。白は先手を取って白8へ。

一昔前は白8と両ガカリされては黒が苦しいと言われていましたが、最近は黒側の対応も様々な研究がなされ、評価も見直されつつあります。

参考図


棋譜再生

例えば黒1は新しい手法。黒7までサバいて互角と言われています。ただこの局面では、右上の白石に白4から根拠を持たれると、黒が上辺の白模様へ入る手段が難しくなると思い、実戦を選びました。

実戦図3


棋譜再生

白2は白石を補強したい時に使う手段。白一子取られますが、4の点にあった断点を無くしました。

先手を取って白6のヒラキ。白2〜6の展開は僕の考えに無かったので、少し考え直しです。

参考図1


棋譜再生

まず黒1がとても大きな所。しかし白4とヒラければ、白も足早で不満はなさそう。黒はもう少し頑張りたい。

参考図2


棋譜再生

なので黒1とハサんでみたい。部分的にはとても好点です。ただ白2と押されて、右上隅の黒が少し心配と思いました。

実戦図4


棋譜再生

実戦は黒1のカケを選びました。白6まで先手で決めることが出来たので、待望の黒7ハサミへ回ります。

参考図1


棋譜再生

黒3のノビに白4とヒラくと、黒5、7と出切る手が成立します。黒11とシチョウで取れては黒が良いです。

参考図2


棋譜再生

黒1は前述の出切りを狙った手なので、白2に形良く黒3などと受けると、即白4とヒラかれて困ります。実戦のように白石のダメを詰めないといけません。

実戦図5


棋譜再生

白4、8の切りは厳しい手段ですが織り込み済み。隅は黒9で生きて、中央は別行動します。白14で戦いが始まりそうな雰囲気です。

実戦図6


棋譜再生

黒2は逃せない急所。ここを打っておけば黒石の眼形が豊富になります。

白3のタイミングがよくわかりませんが、反発しても良いことはないと判断して受けました。

実戦図7


棋譜再生

黒1は眼形の意味で大きな手ですが、急所を外しました。白2が好点で、黒が弱ってます。

参考図


棋譜再生

参考図黒1へ先に打つのが正解で。白は白2とヒラくくらい。それから黒3と打つべきだったのです。

実戦は参考図を逃し、黒の流れが悪くなってきました。

実戦図8


棋譜再生

とにかく中央の黒を逃げ出さなければ話になりませんが、何か工夫が必要だと思い、黒2、4と手裏剣を飛ばしてみました。これのおかげで黒6、8と形良く頭を出すことが出来、窮地を脱します。ただ右辺の犠牲は馬鹿にならないですが・・・。

参考図1


棋譜再生

白1とハネて封鎖を目指したくもなりますが、黒6のワリコミが厳しくて上手くいきません。上図は黒18と押して黒の優位な戦いです。

参考図2


棋譜再生

途中で白2と変化するのも、白6で厚いように見えますが、黒7で上辺が取られるのは痛い。これも黒が十分な碁形です。

実戦図9


棋譜再生

黒1とノビて少しだけ難しくなったかな?と思った矢先、白4がミスでした。7の点が急所で、ここに回って黒が持ち直します。

参考図1


棋譜再生

ここはとにかく白1と押すべきでした。もし黒2と変わるならそれから白3へ。今度黒4と曲がられても、白5と飛んで中央に余裕があります。

参考図2


棋譜再生

黒2のヒラキには白3が厚い。これも白が戦えそうです。

実戦はこれで黒に流れが戻ります。

実戦図10


棋譜再生

流れを失ったと察知した白は、白2と工夫をしました。が、これが結果的に負けを早めてしまったでしょう。

参考図


棋譜再生

白2とタケフに繋がるよりなかったです。黒3と出られた形が悪く、気持ちが耐えられなかったのかもしれませんが、案外黒も次の手が難しい。まだまだ好勝負の一局でした。

実戦図11


棋譜再生

黒1以降どうにも黒に勢いが出ています。黒15でいつでも生きがあるのもありがたい。

実戦図12


棋譜再生

白2は上手い受け。実は上辺白石の死活がコウだったのですが、この手で無条件生きになりました。

黒7の善悪はわかりませんが、中央の白石に眼が無いので、そこを睨みつつの仕掛けです。

参考図


棋譜再生

ちなみにコウとは黒1のこと。部分的にはコウですが、白6で上辺が渡れるので、死活は無条件生きになるというカラクリですね。

実戦図13


棋譜再生

白2から下辺に進出しつつ、サバキを目指します。黒も攻め損なうと形勢を損じる可能性があるので、慎重なところです。

実戦図14


棋譜再生

白1はシボリ筋を見た手でしたが、黒8でシチョウに取られ、シボれなかったのは誤算だったようです。

白は下辺で所帯を持ちましたが、中央や左下隅で失ったものが多く、形勢は黒優勢です。

実戦図15


棋譜再生

黒11に回って、白石の生きすら怪しい。

実戦図16


棋譜再生

最後は黒15の筋が決まって、白石が取れました。

参考図


棋譜再生

補足すると、白2には黒3、5の手筋があって眼が出来ないのです。


実戦図16以降の手順は省略させて頂きます。


黒中押し勝ち。

まとめ

一回戦は勝利しました!


途中僕の失着から流れを失いかけましたが、何とか窮地を脱したあと、運が転がり込んできた感じでした。全体的には、結構良い感じで打てていた気がします。



とりあえず一回戦を勝利して昼休憩。なんとなく今日の自分の調子に手ごたえを感じつつ、二回戦開始を待ちます。




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