指導碁は上手も楽しい!ご自宅へ招いて頂けて恐縮です
どうも!こんにちは。みやれーです。
今日は知り合いの碁好きの方がご自宅へ招いてくれて、二面打ちの指導碁をしてきました^ ^
それも碁を打つだけではなくて、この前僕が「朝日アマ名人戦」の富山県代表になったお祝いを兼ねてご飯に連れて行って下さったり、お土産もたくさん頂いたり、指導碁料まで頂いちゃって、もう恐縮し過ぎて身長が縮む思いでした。
今日は許可を頂けたので、その碁の内容を少しお見せしようかなと思います。
八子局
この八子局がご自宅へ招いてくれた方との対局です。
白番 みやれー。
実戦図1
白のカカリに右上は黒2とコスミツケ、右下は黒6とケイマに受けました。何気ない進行ですが、黒は置き碁で大切な「バランス感覚」をしっかり理解されています。
参考図
右上はコスミツケたのだから、右下だって黒1とコスミツケたら良いじゃないかという意見がありそうですが、この図は黒がバランスを欠いています。というのも、白4とボウシされてみると、右辺星の黒石が弱くなり、上下に並んだ白石が壁として働いてきそうです。八子局という手合い割りを考えると、この図は黒の難局となるでしょう。なので実戦が正しいバランス感覚なのです。
実戦図2
実戦は黒1と用心してこられたので、白も無理にボウシせず白2とスベります。黒3は白4と代わってやや右辺の黒石を弱くした感がありますが、黒9までしっかり弱みを補強して、黒好調の序盤です。
実戦図3
少し手順を飛ばしまして中盤の入り口あたり。
白1のカカリに今度は黒2とツケました。この場合は下辺に黒模様を形成する意味でとても良いツケだったと思います。実戦白は不本意でしたが、右上白一団の弱みは見ないふりをして白15と入る碁になりました。
ここまで星へのカカリが三回出てきましたが、三回とも適切な受け方をしているのがとても印象的で、この方の普段の努力が見えます。「裏の努力」と呼べば良いのでしょうか。この方に限らず誰でもなのですが、僕の教えていない、僕の知らない所の努力が見えると、とても嬉しくなるし、楽しくなるのです。
僕がお会いした方々の中では「何個も置き石をして対局をお願いするのは上手に申し訳ない、、、」と考える人を結構見かけるのですが、むしろ上手はめちゃめちゃ楽しんでいるので杞憂だと思います^ ^ 例えばこの碁の方みたいに、裏の努力が見えると楽しくなるし、「もっと強い所を見せて欲しい!」って燃えてきますから。
この記事を読んでくれているあなたも、機会があればどんどん上手に挑んでいって欲しいですね^ ^
以下略。黒12目勝ち。
八子局では完璧に近い内容でした。
五子局
冒頭で二面打ちと言いましたが、こちらがそのもう一局。五子局です。面白い手が見られたので、その部分を紹介します。
白番 みやれー。
実戦途中図1
下辺で黒1から攻めを目指しますが、ここで黒3とナラビました。一見置き間違いみたいですよね。
参考図
ここは参考図の黒1と飛ぶのが常形。おそらく、後々白2、4から下辺を荒らす手掛かりが残るのを嫌ったのでしょうが、黒の意図を理解した上でも、実戦のナラビは悪い手に見えます。効率が悪いし、黒石に伸びが無いですからね。
しかし黒の方が実戦で打ちたいのなら、それで良いと思います。それで納得のいくまで挑戦してみて、それから「やっぱり参考図の方が良いな」と思い直すのでも遅くはありません。挑戦したい事は、挑戦したい時にやるべきです。僕は指導碁をする時、こういう手は必ず尊重します。
以下略。黒9目勝ち。