芝野虎丸VS柯潔!日中竜星戦の棋譜と感想
どうも!こんにちは。みやれーです。
日本の早碁棋戦「竜星戦」の優勝者と、同じく中国の「竜星戦」の優勝者が対局する日中竜星戦が、4月29日に行われました。
今年度の竜星戦(日本)
第26期 竜星戦 | 棋戦 | 囲碁の日本棋院
この記事では日中竜星戦の棋譜を一部、僕の感想を載せて紹介します^ ^
芝野虎丸VS柯潔
今回対局するのは芝野虎丸竜星と、中国の柯潔竜星です。
芝野竜星といえば日本期待の若手ですが、何より柯潔竜星は世界のトップランナー。超強豪を相手に芝野竜星がどんな戦いを見せるのか、注目の一戦です。
黒番 柯潔。白番 芝野虎丸。
実戦途中図1
左上で石数の優位を活かし、白が黒石を攻める局面。ここで打たれた黒1、3はサバキでよく使われるコンビネーションです。
参考図3
上図白2と下からアテるのがこの場合の手筋として知られていますが、黒は十分なサバキが得れるでしょう。隅は白が取りますが、外側の黒が厚くなります。
上図は一例ですが、この形は膨大な数の読み(と研究)があり、実戦の進行が一般的になります。白がべらぼうに厚くなりますが、黒は隅で生きて攻めを交わしました。
実戦途中図2
黒1のヒラキに、白2は好感触なツケ。上辺に強力な白の厚みが待っているので、多少激しくても、とにかく戦いを起こそうという意味です。
白12まで身を食っては白成功でしょう。
実戦途中図3
実戦白は地を稼ぐ作戦を選択、黒も1で模様が大きく膨らみ、互角の局面。しかし白2と突入した時、黒3のハネはどういう事でしょうか?黒9のノゾキに魅力を感じているとしか思えませんが、地の損が激し過ぎるので通常は打ちません。
参考図
部分的に黒1の切りが成立する場所です。2に切られてはたまらないので白2は当然ですが、黒3で白二子を取れます。地で言えば実戦よりも10目以上勝るでしょう。
ただまあ、参考図を慌てて打つ理由も見当たらないので、ここは保留しておく方が自然でした。
実戦途中図4
黒は地合いが不利なので、どこかに仕掛けて得を図る必要があります。
実戦は黒1、3と手を付けてきました。隅の白を切ってやろうという意味ですね。一手も間違えれない所なだけに、白にも負担があります。
実戦途中図5
とてもややこしいですが、右下隅の攻め合いはセキで終わりました。特に白14が好手で、白に先手が回ります。
まとめ
芝野虎丸竜星が勝利!日中竜星戦で始めて日本の棋士が勝利しました!!
芝野竜星が柯潔竜星相手にほぼ完勝の内容でした。もちろん黒に疑問手があってのことですが、堂々たる勝利です。
この日中竜星戦は今回4回目だったのですが、やっとの思いで日本の棋士が初勝利しました。やはり明るいニュースは嬉しいですね(´∀`*)
中韓では、今世界で戦える日本の棋士は井山裕太九段だけだと散々言われているそうですが、日本の若手も通用することを芝野虎丸竜星は見せてくれました。日本が中韓を巻き返す未来は近いかもしれませんね^ ^
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