グロービス杯二日目!藤沢里菜VS謝科
どうも!こんにちは。みやれーです。
二日目を迎えたグロービス杯世界囲碁U-20。4月21日はグループリーグ第3戦と、準々決勝が行われました。
前回記事
ベスト8を懸けたグループリーグ第3戦ですが、日本勢からは5名がこの第3戦を戦います。中には姚智騰四段VS大西竜平三段という日本勢同士の対局もありますが、皆各国の強豪との戦いとなります。
その中から今回は藤沢里菜三段VS謝科五段の対局を取り上げたいと思います。
藤沢里菜VS謝科
日本女流囲碁界のトップランナー藤沢里菜三段と、中国代表謝科五段の対戦。日本では謝科五段の知名度は高くないかもしれませんが、つい先日中国の国内棋戦「天元戦」で挑戦者にもなった実力者(決勝は連笑天元に1勝2敗で負け)です。
黒番 藤沢里菜。白番 謝科。
実戦途中図2
あくまでも本体は右下と見て、白は2と脱出を優先しました。ならばと黒は攻めにこだわらず、3〜9と白の身を食います。
出来上がりの図は、右辺の白一団に眼が無い分やや白が打ちにくそう。黒順調です。
実戦途中図4
上図黒1、3は右辺の黒石に悪影響ですが、右上隅を生きるためには仕方がない。
白8は分岐点でした。黒の眼を取る事を優先した白8ですが、黒9で上辺の白にも二眼のスペースがありません。実戦は白10とハジくことで、右上隅は取るか取られるかのコウとなりました。
実戦途中図5
実戦は白2のハネに手を抜いて黒3とコウを解消しました。
右下の応酬はとてもややこしいので軽く流し見してもらうとして、結果的に黒は右上から上辺を全て黒地にし、白は中央を大模様にするフリカワリとなりました。
黒23の突入以降、中央がどう決着するのかが勝負所となりそうです。
実戦途中図6
実戦、中央は黒1で生きを得ました。が、よく見ると左下の黒にはっきり二眼が無かったり、左辺が白地になりそうな気配もあるので、形勢で言えば白に好転していそうです。
原因を辿ると、右上でコウを仕掛けたのは白の好判断だったのかもしれませんね。
終局図
わかりにくい終局図ですが、黒1を見て白の投了となりました。
黒一団にはまだ一眼しかありませんが、左上の白一団も一眼しかなく攻め合いとなります。最終的にはコウになるのですが、黒の有利な8手ヨセコウとなり白は争えません。
黒中押し勝ち。
まとめ
藤沢里菜三段の勝利!グループリーグを抜けてベスト8進出となりました!
相手が謝科五段と強敵なだけにこの勝利は嬉しいですね!内容も藤沢三段らしい勝負強さを発揮した会心の一局だと思います。
同日の午後、ベスト8に進出した藤沢里菜三段と姚智騰四段が準々決勝を戦いましたが、それぞれ韓国の申真ソ八段、申旻埈七段に討ち取られ、日本勢はここで姿を消しました。
ベスト4は中国代表の許嘉陽六段と、韓国代表の李東勲九段、申真ソ八段、申旻埈七段の四名となり、明日には優勝者が決まります。
最終日に日本勢がいないのは寂しいですが、誰が優勝するのか楽しみですね^ ^
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