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黄竜士精錬科技杯第7戦!李赫VS呉侑珍

どうも!こんにちは。みやれーです。

連日続いた第8回中国姜堰黄竜士精錬科技杯世界女子囲碁団体戦も4月12日、この第7局で第1ラウンドが終了します。


前回記事


5連勝と勢いに乗る中国代表李赫五段に立ち向かうのは、1勝目が遠い韓国の代表呉侑珍五段です。本局を勝って第2ラウンドへ希望を託すのはどちらになるのでしょうか。

李赫VS

黒番 李赫。白番 呉侑珍。

実戦途中図1


棋譜再生

本局は黒1のカカリに手を抜いて白2と三々に入ったことから、面白い序盤戦となりました。

上図を見ての通り、お互い相手を無視無視無視。善悪よりも気合いで打ってますね。

実戦途中図2


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上図黒1はサバキの筋。白の応手を打診した手ですが、実戦は白4から厚みを選択します。

ここで黒9とは面白い着想ですね。上辺の黒を盛り上げてつつ、左下の白の厚みを消そうという手。当然白も10と上辺を荒らしに行き、戦いが始まりそうです。

実戦途中図3


棋譜再生

実戦、上図白2と4が緩そうな手に見えます。黒5と打たれてみると急に白が薄くなり、黒が打ちやすい碁になりました。

参考図


棋譜再生

参考図白4の地点が急所でしたか。ここへ打っておけば白は安泰になるし、左上星の白の動き出しも狙いやすいです。

ただ白2と黒3の交換をするべきかどうかは悩み所。交換しない方が良さそうにも見えますが、とにかく白4へ先着する方が良かったでしょう。

実戦途中図5


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実戦の戦いは上図のようにして決着しましたが、中央の黒がのびのびとしていて気持ち良さそうですね。対して白は二線をハッたり、石が閉じこもってしまっています。これは形勢黒リードです。

実戦途中図6


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形勢が悪い白としては、黒にとって一番難しい手を打ち続けなければいけません。黒1は右下隅のコウダテでしたが、受けずに白2と解消。白4も頑張った手です。

実戦は黒にコウダテが無かったので、黒11、13の大場を連打するフリカワリとなりました。中央が相当に広いので、黒が打ちやすいことに変わりありませんが、白14と突入してシノギ勝負に懸けるチャンスが生まれました。

実戦途中図7


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とてもややこしいので図を刻んでいきますが、この勝負、あなたならどちらを持ちたいですが?僕は怖いのでどちらも持ちたくありません(笑)

実戦途中図8


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黒5は眼を取るために絶対の手。ただ白6と切って白8がまたややこしい。14の下に白が打つ手が先手なので、黒9に引くしか無いのですね。

実戦手順を追いましょう。

実戦途中図9


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上図白6が妙手でした。いつから読めていたのかわかりませんが、ギリギリの勝負の中、白6のような手をひねり出してくるあたり、すごい勝負強さです。

実戦途中図10


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実戦は妙手の後、白18でコウになりました。しかさコウならば、左辺付近に白のコウダテが豊富なので、この白石はシノギ切ったと言ってよいでしょう。会心のシノギでした。

実戦途中図11


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黒1に白2とコウを繋ぎ、右辺の白を取られる代わりに、白9で中央が生きました。意外と大差ではないものの、白勝ちです。

終局図


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300手を超える大熱戦でした。

白2目半勝ち。

まとめ

第7戦は呉侑珍五段の勝利! 李赫五段の連勝を止め、韓国チーム待望の1勝目を上げました。


碁は李赫五段が終始押し気味の内容でしたが、最後の勝負所で一歩抜け出しての逆転勝利。呉侑珍五段が勝負強さを見せました。


本局で第8回中国姜堰黄竜士精錬科技杯世界女子囲碁団体戦の第1ラウンドは終了です。次の第2ラウンドは6月5日より行われます。

第8戦の呉侑珍五段の相手はまだわかりませんが、日本チームであることは確定しているので、上野愛咲美二段か藤沢里菜三段が登場となります。ぜひ優勝目指して頑張って欲しいですね^ ^




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