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黄竜士精錬科技杯第5戦!李赫VS金多瑛

どうも!こんにちは。みやれーです。


連日続く第8回中国姜堰黄竜士精錬科技杯世界女子囲碁団体戦。4月11日はその第5戦が行われました。


前回記事


現在3連勝中と勢いに乗る中国代表李赫五段と、韓国代表金多瑛三段の対局です。

李赫VS金多瑛

黒番 李赫。白番 金多瑛。

実戦途中図1


棋譜再生

上図白2〜6と四本もハウのは部分的に悪手とされていますが、下辺の価値が小さい見た白の趣向。先手を取って白8の大場へ回りたかったのですね。

実戦途中図2


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黒は下辺に出来た厚みを使って、白を攻めに行きました。黒7と白8の交換は地が損ですが、黒石を補強して、白への攻めを期待しています。

実戦途中図3


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黒が1、3とツケ引いた時、白は手を抜いて白4と大場へ打ちました。

参考図


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参考図の白1とツギなら普通ですが、黒2と打たれるのが嫌だったのでしょうね。黒4あたりに打たれると切れそうですし、それなら白1を省く意見も頷けます。

実戦途中図4


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碁は随分と黒が厚い碁形なので、白の反撃を気にせず黒1とツケていけるのは気持ちいいですね。黒5で右上の黒模様が立派で、はっきり黒優勢です。

実戦途中図5


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黒1と打ち、右上の模様が大きくまとまりそうでしたが、白2は目が覚める勝負手でした。実戦は白8が好手で、上辺を大きく荒らす事に成功します。

参考図


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普通に黒3と受けたらどういう予定なのかわかりませんが、おそらく白4あたりに打つのですかね。黒5には白6と切って、白10で渡る要領です。

とにかく、実戦は黒地を大きく荒らしました。

実戦途中図6


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ただ黒が幸運だったのが、黒1から左辺の白に攻めが効いて、地合いでまだ負けてなかったことです。黒1に石が来ると、意外と左上の白地が減っているのです。

白20で生きですが、後々ここで事件が起きます。

実戦途中図8


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やはり碁において「厚い」というのは相当な得を持っているようで、上図黒1の打ち込みも、黒が厚いから出来る踏み込みです。

白4と手筋で応戦しますが、黒11と進んで黒優勢が目に見えました。

終局図


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終局図は、白が2と対応を間違えたため、左辺の白石が死んで決着しました。

参考図


棋譜再生

正しくは参考図白2で生きですが、地合いで黒に及びません。


黒中押し勝ち。

まとめ

第5戦も李赫五段の勝利!4連勝です。


4連勝の内容を見ていると、李赫五段は厚みの使い方が上手く、本局でも厚みを最大限に活かして快勝しました。序、中盤でのリードが大きかったです。


李赫五段は次の第6戦を日本代表の王景怡三段と対戦します。また、4月12日の第6、7戦をもって黄竜士精錬科技杯の第1ラウンドが終了。第2ラウンドは6月5日からになります。




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