山下敬吾九段本因坊挑戦!井山裕太本因坊との七番勝負へ
どうも!こんにちは。みやれーです。
4月5日は第73期本因坊戦挑戦者決定リーグ戦最終一斉対局が行われました。
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第74期 本因坊戦 | 棋戦 | 囲碁の日本棋院
最終戦の組み合わせは
となり、特に山下VS黄戦は4勝2敗で1位同士の決戦。同じく4勝2敗の伊田八段の結果にもよりますが、挑戦者争いを大きく左右する一戦です。
今回はその山下VS黄戦の感想を軽く述べたいと思います。
山下敬吾VS黄翊祖
黒番 黄翊祖。白番 山下敬吾。
実戦途中図1
黄八段といえば毎回独特な布石を見せることで有名ですが、本局も序盤がとても面白い。
黒1のカケは左辺にモタレながら、実は下辺の白二子を狙っている攻めの手。しかし白2は逆に「黒が薄くない?」と主張しています。
意見が対立しましたね。こういう時はお互い、先に守りの手を打つと自分の主張が通らなくなってしまうので、黒3とか白6みたいな気合いの手が多くなります。
実戦は白16でひと段落しました。黒の地対白の厚みですね。個人的には白が好きです。
実戦途中図2
実戦で気になったのは上図の場面。黒は左辺に弱い石を抱えているので、黒1と逃げるのは自然。主導権を握っている白は、さあこの後どう展開しようかという場面でしたが、白4が堅すぎてやや疑問です。
終局図
実戦は紆余曲折ありましたが、黒優勢でヨセの局面。白1は黒の受け方を問うた勝負手。黒は普通に3と打てば優勢だったのですが、何故か黒2と猛烈な頑張り。しかし白3と打たれて隅を取れそうもないですし、実戦は白7で渡られています。約20目以上損してそうですが、黒が中央で得た得は数目。急転直下の投了となりました。
白中押し勝ち。
本因坊挑戦は山下!
1位同士の決戦を制した山下敬吾九段。同じく1位だった伊田篤史八段が芝野虎丸七段に敗れたため、本因坊挑戦を決めました!
山下敬吾九段が挑戦者に!【第73期本因坊戦挑戦者決定リーグ最終一斉対局】 | 棋戦情報 | 囲碁の日本棋院
今期の本因坊戦は井山裕太本因坊VS山下敬吾九段の顔合わせ。去年からタイトル戦で連勝中の井山本因坊が相手ですが、最近好調ぶりを見せている山下九段ですから、一発決めてくれるかもしれませんね^ ^
最後に本因坊の日程を書いておきます。
- 第1局 5月15、16日 山口県萩市「明倫学舎」
- 第2局 5月23、24日 京都市「二条城」
- 第3局 6月2、3日 秋田県能代市「旧料亭金勇」
- 第4局 6月12、13日 大阪府吹田市「ホテル阪急エキスポパーク」
- 第5局 6月30日、7月1日 福島県会津若松市「今昔亭」
- 第6局 7月9、10日 三重県鳥羽市「戸田家」
- 第7局 7月17、18日 甲府市「常磐ホテル」
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