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Master対AlphaGoZeroの棋譜20

どうも!こんにちは。みやれーです。


長きに渡って続いた今シリーズも遂に最終回です。

AlphaGoZeroの棋譜はMaster戦が20局、AlphaGo戦(李世ドル九段と戦ったバージョン)が20局。合計40局紹介してきました。ブログを始めて一ヶ月あたりから始めたシリーズだったと思うので、役半年続いたのですかね。

一応まだAlphaGoZero自戦対決が残っているのですけど、それはまた気が向いたらですね。(もしくはご要望があったら(-_-;)

前回記事

Master対AlphaGoZero

黒番Master。白番AlphaGoZero。

実戦図1


棋譜再生

もう今シリーズでお馴染みとなった布石。最後まで変わりませんでしたね。

実戦図2


棋譜再生

白2は策がある一手。黒3、5と切られた瞬間、白6とツケるのが筋です。

細かく説明するとブログが読み込めなくなるくらいに長文になりそうなので控えますが、黒25までが定石です。覚えておくと役に立つかもしれません。

実戦図3


棋譜再生

右上黒3から両ガカリ定石ですが、黒11とはすごく足を伸ばした一手ですね。とても気持ちが良さそうです。

白14は手筋。

参考図


棋譜再生

本当は上図黒9とビシッと取りたいのですが、白10、12で困ります。白14の断点があるせいで上手く戦えず、白20までのシボリが決まっては中央に悪影響なので、黒悪そう。

なので実戦が相場ですね。

実戦図4


棋譜再生

だんだんと黒の模様が大きくなってきましたね。黒7で芯を入れて雰囲気が出てます。

白は8から更に地を稼いでいますが、黒模様をどう対処するのでしょう?

実戦図5


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上図白6から遂に来ましたね。白の突入。ここからがZeroの本領発揮です。

いつも模様内で華麗なサバキを見せてくれるZeroですが、今回はどんな手が出てくるのでしょうか。

実戦図6


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実戦で打たれたのは白2。これが本当に凄い一手。白2の一路上に打つなら気付くのですけど、白2は気付かない。この発想力が凄すぎて、人間の一手なら間違いなく天才と呼ばれる一手だと思います。

この白2を見て攻めを諦めたのか、黒3と地を取る作戦に方向転換。しかしこの稼ぎでは黒は物足りないですね。

実戦図7


棋譜再生

黒は白一子(黒16のナナメ右下)を逃げ出す手がある関係で強く打てないです。一応黒6と節を切って見るものの、成果が上がっているとは思えません。

実戦図8


棋譜再生

中央はコウになりました。白はコウを防ぐ事が出来たのですが、あえてそれをしませんでした。

しかもコウの途中黒19のアタリを放置するという変化の多い道を進みます。普通なら白怖いですが、きっと読み切れているのでしょうね。

実戦図9


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読みと形勢判断とが複雑に絡み合ったコウが続いていましたが、白18で遂に解消。白がコウに勝ちました。

そして何故かどさくさに紛れて白24まで、上辺で生きてしまいました。・・・・どういう事でしょう?

流石にこれは目も当てられない結果。白が上手すぎました。白30を見て黒投了です。

白中押し勝ち。

まとめ

本局はZeroお得意のシノギ勝負に持ち込み、中央のシノギで好手を放ったため打ちやすくなったのは理解出来ます。

しかしその後コウを争っている最中上辺で生きを得たのは意味がわかりません。元から生きる手段があったのでしょうか?僕も理解が追いつきませんが、とにかくZeroが読みの暴力で決着をつけました。


これにてMaster対AlphaGoZero戦は全局終了し、総成績はAlphaGoZeroから見て17勝3敗でした。Masterは3局気を吐いたものの、通算では完敗ですね。


今回で今シリーズは一旦終了します。上記でも言った通り復活するかもしれませんが、現在は未定です。

約半年に渡る長い間ありがとうございました。





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