十段戦第2局!井山裕太十段VS村川大介八段
どうも!こんにちは。みやれーです。
3月22日は十段戦挑戦手合い五番勝負第2局が埼玉県戸田市で行われました。
前回記事
井山十段といえば、七冠を二度達成していることもあって世界戦での活躍に目を向けられていますが、国内戦での活躍も相変わらず凄いです。今日の対局前の記録ですが、昨年の名人戦から現在まで、挑戦手合いで15連勝中とのこと。村川八段はこの勢いを食い止めることが出来るのでしょうか。
十段戦挑戦手合い五番勝負第2局
黒番 井山裕太。白番 村川大介。
実戦途中図1
黒がタスキの布石を採用したこともあり、穏やかに進んでいましたが、上図白2が挑発気味な手。下へ受けろと催促しています。
しかし黒番は相手の言う事を聞くのが誰よりも嫌いな井山十段ですから(囲碁の話ですよ!誤解無きように!)、当然黒3、5から反発し、以下黒19まで互いの石を裂き合う激しい分かれとなりました。途中白10は空き三角の愚形ですが、下を渡らせない厳しい一手です。
実戦途中図2
白1で上辺黒が封鎖され、生きなければいけない場面。ここで打たれた黒8のワリコミが妙手でした。
黒8が妙手たる所以は、13の所に断点が出来たため、黒12が先手になったことです。白はつながないと切られますからね。
これで上辺黒は先手生き。黒14大場へ回って黒優勢です。
実戦途中図3
上図黒1!カッコイイですねー。わざわざここにツケる必要は無いのですけど、左下の黒模様を大きく育てつつ、右下の白を攻めようと言う一石二鳥の意味があります。まあ一石二鳥か欲張りなのかは難しいですけどね(笑)
とにかく今後の戦いに自信がなければ打てない手です。井山十段はどの辺りまで想定して黒1を打たれたのでしょうね。
実戦途中図4
実戦は上図黒1と切ったことで戦いは加速。白8で右辺の黒の大石を脅かし、黒も黒9で下辺の白を脅かしています。
読む場所が多過ぎて大変ですが、もし両死にで決着が着けば、黒が良いのは確かです。
実戦途中図7
左下の詰碁は難解過ぎて何が正しいのか全然わかりせん(>_<) 実戦は白9でコウになりました。
まとめ
序中盤は黒に勢いがあって優勢を保っていましたが、最後はヒヤリとしましたね。最善を尽くすためにギリギリを行くのは井山十段の信条ですが、村川八段の逆転があってもおかしくないくらい緊迫した終盤戦でした。
これで十段戦は井山十段無傷の2連勝。挑戦手合いの連勝記録も16連勝と星を伸ばし、益々勢いが止められません。村川八段は次がカド番ですので、負けられない勝負が続きます。
次回の第3局は4月12日、長野県大町市「くよろんロイヤルホテル」で行われます。
大分間が空きますが、次はどんな対局になるのか楽しみですね^ ^
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