ワールド碁女流最強戦開幕!謝依旻VS 於之瑩
どうも!こんにちは。みやれーです。
今日から日本が主催している女流国際棋戦、「SENKO CUPワールド碁女流最強戦2018」が始まりました!
世界各国から実績のある女流棋士を8名集めて、女流世界一を決めようというこの大会。今年から新設され、日本が主催する初の女流国際棋戦として注目を集めています。
詳しくは下記URLから特設サイトをご覧ください。
SENKO CUP World GO Women's Championship 2018|SENKO CUP ワールド碁女流最強戦2018
出場選手
出場選手は以下の通り。
日本代表
中国代表
- 於之瑩(オ・シエイ)六段
韓国代表
- 崔精(チェ・ジョン)九段
中華台北代表
- 黒嘉嘉(コク・カカ)七段
欧州代表
- ナタリア・コヴァレヴァ アマ五段
主催国日本からは「第2回扇興杯女流最強戦」の上位4名が代表に。そして中韓台欧からはその国の一位が出てきた感じですね。
ちなみに欧州代表のナタリア五段はロシアの方で、ロシア女流囲碁選手権で幾度の優勝経験を持つ実力者のようです。
日本勢奮闘
今日はこの大会の一回戦が行われました。
日本勢対各国の精鋭の構図で争われましたが、一体どんな碁だったのか。一部局面を抜粋して紹介したいと思います。
謝依旻六段VS於之瑩六段
持ち前のパンチ力で日本の女流タイトルを総ナメにしてきた謝依旻六段と、囲碁強国中国の新人王戦で、並み居る男性棋士をなぎ倒しての優勝経験を持つ於之瑩六段の対戦です。
黒番 於之瑩。白番 謝依旻。
実戦途中図1
まだ序盤ですが、上図白2と割いて出たのが謝さんらしい攻撃的な手です。個人的にはやり過ぎに見えます(笑)
黒9までで、左辺は黒が山なりの良い格好です。白は下辺黒への攻めで、左辺の分を取り返せるとの判断でしょうが、難しい所ですね。このあたりは棋風によると思います。
実戦途中図2
現在白地が少なく、何か稼ぎたい局面。上図白1は機敏でした。
外側の白石が薄くなるのが怖いですが、実戦は白17まで隅で生きて、中央の白は大丈夫との読み。上手い仕掛けだったかと思います。
実戦途中図3
あらかた形も決まって終盤戦模様。ここで打たれた上図黒1が、結果的に勝負を決めた一着でした。
当然白2と遮りますが、黒3が簡明な好手。黒7まで生きた上に黒9にも回って、形勢ははっきりしました。