農心杯第10戦 日本最後の砦 井山裕太登場!!
どうも!こんにちは。みやれーです。
今日から中国上海にて、農心辛ラーメン杯世界囲碁最強戦の第3ラウンドが始まりました。
この棋戦は日中韓の代表5名による勝ち抜き団体戦で、もうすでに第1、第2ラウンドは終了しています。
現在残っている棋士は以下の通り。
- 日本 井山裕太九段
- 韓国 朴廷桓九段 金志錫九段 申真ソ八段
- 中国 柯潔九段 党毅飛九段
その中で今日は、日本最後の砦、 井山裕太九段 と、3回勝ち抜いて本局を迎える元世界王者、中国の 党毅飛九段 の試合です。
つい先日LG杯で惜しくも優勝を逃した井山さんが早くも世界戦に登場しました。優勝を目指すには5連勝が必要と厳しい条件ですが、応援にも熱が入りますね^ ^
もうすでに結果をご存知かもしれませんが、今回はその井山九段VS党九段戦を振り返りたいと思います。
実戦譜
僕が印象深かった局面をいくつか紹介します。
黒番 井山裕太。白番党毅飛。
実戦途中図1
棋譜再生
左上黒が三々に入り、定石通りに進むかと思いきや、黒は5、7と四本も這ってきました。やや珍しい打ち方で、黒13まで見慣れない形からスタートしました。
実戦途中図2
棋譜再生
先程の図の続きです。
白が2と左上三々に入った瞬間、無視して黒3と切ったのが素晴らしい一手でした。黒3〜白6までを交換しておく事で、白14へ一手掛けさせる事に成功。黒15とボウシして良いムードです。
実戦途中図3
棋譜再生
少し進んで右辺と中央で戦いが起こった場面。
難しいことはわかりませんが、黒25までの結果は中央黒が厚く、やや打ちやすいのではないのかなと思いました。
実戦途中図4
棋譜再生
中央で戦いが進んだ局面。
白2が上手い手筋で、白石が生還しました。黒3で4へ打っても、白に4の右へ打たれて生還出来ます。
まだ難しい勝負ですが、このあたりで形勢はやや白に傾いたかもしれません。
終局図
棋譜再生
上図白2を見て黒の井山九段は投了しました。アタリを逃げてもコウになってしまうので、投了やむなしです。