Master対AlphaGoZeroの棋譜17
どうも!こんにちは。みやれーです。
最初に言っておきますが、今回は見ているだけでも疲れるくらいの難戦です。ちょっと気合い入れてください(笑)
見所を言えば、そこかしこにコウが現れる終盤戦です。
実戦譜
黒番AlphaGoZero。白番Master。
実戦図1
棋譜再生
上図と全く同じ布石を両者は打っています。
同じ布石を打たれると言う事がなくなってきて困るのですが、前回この布石が打たれた時は白番のMasterが勝っているとだけ言っておきましょう。
実戦図2
棋譜再生
上図白2から変化しました。隅の地を稼ぐことを優先した手ですね。
白10は捉えどころのない一手ですが、白模様を広げつつ黒模様の制限を目指しています。
そこで黒13の突入。Zeroお得意のシノギに回ります。
黒27まで進出して黒はほぼ安泰。白も22、28と大きなところを占めれて良い勝負です。
実戦図3
棋譜再生
上図は白8のツケに眼が引かれますね。黒が中央を重視するのか地を重視するのか様子を見たのでしょう。黒9は中央重視です。
また白18、20、24と面白い石の運び方です。善悪はわかりませんが、目一杯に働こうとしている意図は伝わってきます。形勢も白がやや面白いかもしれません。
実戦図4
棋譜再生
早くもヨセに入りそうな雰囲気ですが、白2、4は形勢に自信がありそうな打ち方です。
黒11、13は手筋。白は繋がるために白14は仕方ない。
実戦図5
棋譜再生
上図はちょっと謎が多いです。
まず黒5は得なのでしょうか?白6、8、10の切りで手になってますけど・・・・。
そして白16は二子をウッテガエシで先に取っておくものではないのでしょうか?白16から打ったために、黒17、19とポン抜かれてしまいました。
ぱっと見は違和感しかありません。
実戦図6
棋譜再生
いやもう難解でよくわからないです。申し訳ない・・・・。
どうも白は左辺の黒の薄みを狙っていたようですね。白6、8、12で取り切りました。
ただし黒も右下の白の眼を狙っていて、黒35で中央をシノギつつ右下にプレッシャーをかけています。
実戦図7
棋譜再生
白4から右下はコウになりました。一度黒7と抜いて、黒9からまたコウというのが面白いですね。
実戦図8
棋譜再生
右下のコウが最後の勝負になるのかな?と見ていたら、いきなり左下でコウが始まりました。
左下のコウは黒だけでなく白の生き死にも関わっていて、白が死ぬと左辺の黒が全部生き返ってくるという複雑さ。
難解ここに極まれりです。
実戦図9
棋譜再生
ついには左下と右下のコウを同時に争い出しました。もう理解が追い付かないです。
一昔前はAIの弱点はコウと言われていたのですが、この碁を見る限りもう弱点どころか武器ですね。
結果は左下は黒、右下は白がコウを勝ち、さらに左辺でもう一回コウが始まりました。
実戦図10
棋譜再生
左辺のコウは黒が勝ちで決着。まだコウが付いているもののセキの格好になりました。
そのフリカワリで、上辺の黒が取られて白地と変化。こうなっては形勢白良しです。
実戦図11
棋譜再生
白44まで。
白中押し勝ち。
総評
お疲れ様でした(笑)
全手数は364手。コウにコウが重なってコウを呼ぶ難戦でした。
序、中盤は白に分があるように見えましたが、後半になるにつれ、訳のわからない読み合いになっていきました。
読みといえばZeroが一枚上手のイメージを持っていますが、本局に関してはMasterが最後まで戦い抜き、勝利を掴みました。上でも言いましたが、もうAIにとってコウは弱点ではないのですね。
見ててこれほど疲れる碁も久々です^ ^
最後まで読んでくれてありがとうございました。
↓この記事がいいと思ったらポチッとよろしくお願いしますm(_ _)m
Twitterでブログの更新情報等を発信しています^ ^
オススメ記事