棋士の独創的な一手集 昭和後期編
こんにちは。みやれーです。
人はそれぞれ別々の感性を持っています。囲碁はそのゲーム性から、その人の感性が盤上によく現れ、人として面白ければ面白いほど、比例して碁の内容も面白くなるのです。
なら例えば、僕が面白い碁を打ちたいと思うなら、面白い人になったり、面白い人生を送れば、そういう碁が打てるようになるのですかね?
藤沢秀行
藤沢秀行さんは囲碁界でも特に破天荒な棋士です。お酒は大好きだしギャンブル好きだし、数々のエピソードは有名ですよね。
盤上でも結構破天荒な所があって、いろんな工夫を試されています。
黒15のぶつかりは凄い手ですね。この体当たり感がいかにも秀行さんらしい、中々マネ出来ない手です。
趙治勲
趙治勲さんは結構気合いを重視される棋士なので、派手な展開になることが多い。また、武宮さんとは真逆で地に辛い棋風です。
黒15は右辺へ打つのが普通ですが、治勲さんはあえて上辺へ。白16が強烈な抑えなのですが、黒19と三々に入り、徹底的に地を取る構え。とても治勲さんらしい碁だと思います。