AlphaGo対AlphaZeroの棋譜20
こんにちは。みやれーです。
今回がAlphaGo対AlphaZeroの最終局となります。
黒白入れ替えて10局ずつ、計20局でした。
ここまで全勝で来ているZeroに、AlphaGoが一発を入れられるのか。早速見ていきましょう。
黒番AlphaZero。白番AlphaGo。
実戦図1
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黒の三々入りに対し、白14と上から抑えたのは新しい工夫。左から抑えるのとどれくらい違ってくるのでしょうか。難しいです。
実戦図2
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上図黒3、5とは凄い。柔軟過ぎて中々出来ない発想です。
白6と打ち込んでから、小競り合いが始まりました。
黒17を打ってから黒19と渡ったのは、白に断点が出来てるので上手い筋。
結果は白の厚みと黒の実利のわかれとなりましたが、右下隅の二間ジマリが白の厚みを消す最高のシマリとなっていて、黒に不満がない格好です。
実戦図3
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上図白2構えた瞬間、すかさず黒3と動き出してきたのは信じられない厳しさ。
白からしたらこんな所を動かれてはたまりませんが、黒7がどうも上手い手のようです。黒はこの手を見てたのですね。
参考図1
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もし上図白2と助けると、黒3、5などで中央が消えます。白は上図より実戦の方が良いと見て、白数子を捨てました。
しかし、最初左辺は白が星二つ打ったはずなのに、今では左辺全部黒地です。こんなこともあるのですね。
実戦図4
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上図白8と目一杯に広げましたが、黒9の切りが中々強烈。これは白石を攻めようとかそういう意味ではなくて、黒11などの利き筋を増やすテクニックです。
実戦図5
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上図黒1~13まで中央を簡単に荒らして、黒優勢。地合いでは相当負けない格好になりました。
実戦図6
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上図白2から隅を荒らしに来ましたが、もう争う気はないようで、隅を活かして万全の態勢。黒は計算が出来ているようです。
実戦図7
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上図で白が14、16、18とノゾキを打った事で、中央で黒石が八子並ぶ面白い形が出来ました。五目並べなら二回勝てそうですね(笑)
実戦図8
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地合いではっきりと黒優勢。中央の黒一団の眼さえ気をつけていれば黒勝ちです。
実戦図9
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最終手まで載せました。(黒43まで)
黒中押し勝ち。
結果からして、左辺が全て黒地になった時点で黒が相当優勢だったと思います。
白は中央を広げるしかない状況でしたが、逆に広すぎるせいで地にする術がなく、黒に入られ楽活き。黒の完勝でした。
冒頭も言いましたが、本局でAlphaGo対Zeroの対局は終了。次回からはMaster対Zeroの棋譜をお届けします。
こちらも全20局。まだまだ長い旅路になりそうです。
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