囲碁は好きですか?

あなたに囲碁を好きになってもらうために、囲碁の面白さを伝えていくブログです。

囲碁は好きですか?

AlphaGo対AlphaZeroの棋譜12

こんにちは。みやれーです。


AlphaGoを含めた囲碁AIのほとんどは、コミが6目半(または中国ルールの7目半)では、白が有利との判断を下しているようですが、つまりそれは、黒が勝つには頑張りを要するということ。

一手先に打てる利点を活かし、早めの戦いを仕掛けるとか。

しかし本局のAlphaZeroの打ち方は、どこで頑張りポイントを上げたのか、僕にはイマイチわからなくて、不思議な感じがします。

僕の感覚がおかしいのでしょうか。


黒番AlphaZero。白番AlphaGo。

実戦図1

棋譜再生

向きは違えど、前局と同じ立ち上がり。
黒49から変えてきました。

実戦図2

棋譜再生

上図白6とハサミから、8、10と覆いかぶさって、白のムードが良いです。
黒も手順を尽くして動き回り、良い勝負でしょうか。
個人的には黒が怖いですけどね。

実戦図3

棋譜再生

上図黒3からの犠打で、右辺は白が良い形を得ましたが、中央黒15から力を出してきました。
こういう力業を見てたのですね。ここでの読み合いがどうなるかが、勝負の分かれ目になりそうです。

実戦図4

棋譜再生

上図中央1~6まで進んだ時、手を抜いて黒7とは、常人では思いつかない発想です。(人じゃないけど)
黒7へ打つ予定であれば、中央の一連の手は打たなくてもいい訳ですから、黒のAlphaZeroは、中央の数手を利かしと見ている事になりますね。
ぱっと見では自分の首を絞めているようにも見えますし、少なくとも僕には出来ない打ち方でした。

実戦図5

棋譜再生

左辺でコウが始まりましたが、このコウはそれほど大きくないです。
白がコウに勝った所で、白の包囲網が少し薄い。(ワリコミがある)

実戦図6

棋譜再生

局面は大ヨセを迎えていますが、上図黒11は厚いヨセ。黒は優勢を意識しているかもしれません。まだ難しいヨセの碁に見えますが、この時点ではっきり勝ちが見えてるのだとしたら、うらやましい能力です。

実戦図7

棋譜再生

着々とヨセが進んでいます。本局は損なヨセが見当たりませんね。細かい勝負だからでしょうか。

実戦図8

棋譜再生

最終手まで載せました。(白76まで)

黒1目半勝ち。


AIらしいヨセの乱れはなく、1目半。さすがに、細かいと損なヨセは打たないのでしょうか。

本局の焦点は中央の戦い。白の厚い場所なので白が得するのは当然ですが、問題はどの程度の得が出来るか。

その中で、黒が軽く打ち、急に力を出したかと思えば一転、手を抜いたりと、独特なリズムが印象的な碁でした。

僕には黒が良い手を打った感触はなかったのですが、結果勝っているという事は、ポイントを上げているのでしょうね。
しかし申し訳ないのですが、どの手が良い手だったのかよくわかりません。


僕はこういう時、変に理屈を付けて理解してしまうと、悪い癖が付く事があるので、「人は人」と割り切って考えるようにしています。
ぱっと碁を見て、感動する手があればその手を吸収したらいいし、逆に無ければスルーしていいと思います。

あなたは感動する手に出会いましたか?




この記事がいいと思ったら応援をよろしくお願いします。


囲碁ランキングへ