AlphaGo対AlphaZeroの棋譜11
こんにちは。みやれーです。
今回は始めてのAlphaGoZeroの黒番。
どんな布石を打つのか、早速見ていきましょう。
黒番AlphaZero。白番AlphaGo。
実戦譜1
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黒の三々や、小目からの二間ジマリは、Masterも得意とする打ち方。全く違う学習方法をとっても、似た布石にたどり着くのですね。
もっとも、この布石が最善かはわかりませんが。
実戦図2
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上図黒1もそうですが、黒は地に辛く打ちますね。
黒7は場合の手。白を厚くするかわりに、黒石の眼が多く、地も少しだけ多いです。左下方面の白模様が狭い場合に使える手法。
実戦図3
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上図黒1から上辺に黒地が出来、見た目の地はだいぶ黒が多そうです。問題は左辺から中央に広がる白模様。
黒は23から直接動き出してきました。
実戦図4
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上図黒石を直接攻めても利益は少ないとみて、白4から右辺を白模様にする展開を選びました。このあたりは戦上手ですね。
実戦図5
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上図黒1が厳しい。ここから黒白共にギリギリの攻防が続きます。とても難しい所ですが、黒27と黒が繋がる事で収束しました。白も中央で利益を得ましたが、このくらいで済めば黒が優勢です。
実戦図6
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上図白4から隅は生きましたが、中央も減っているので大きな得ではありません。
実戦図7
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上図あたりから、白は意味不明な手や損な手を連発しています。これは李世ドル九段との勝負にも出た、負けと見たら打つ自暴自棄の手ですかね。
中央がコウになりましたが、勝負に関係ありません。
実戦図8
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上図右下付近で石が切れましたが、黒が取られる事はなく、問題ないようです。
実戦図9
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最終手まで載せました。(黒59まで)
黒中押し勝ち。
最後は上辺と右辺のフリカワリになりましたが、黒勝ちは変わらず白の投了。
本局は序盤で出来た上辺の黒地が大きく、中央が広いといえど、ずっと黒が優勢だったと思います。
特にAlphaZeroは中央を消すのが上手いですね。白にチャンスを与えませんでした。
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