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二十二世本因坊 高川秀格

こんにちは。みやれーです。


高川格九段と言えば、本因坊戦を九連覇し、本因坊がタイトル戦に移行後、初の名誉本因坊として号(本因坊秀格)を名乗った方です。

高川九段は序盤厚みを蓄え、持ち前の形勢判断の正確さと、ヨセの能力で後半の追い込みを得意とする棋風。なので戦闘のない、穏やかな碁が多いです。

今回紹介するのは、そんな高川九段の白番の碁
当時のコミ4目半を活かした白番ならではの一局です。


実戦図1

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白8の二間トビは高川九段の好きな手法。対する黒9も石の張った橋本九段らしい一手。随分と黒が足を伸ばしたので、間を切りに行けば難解なヨミ合いになりそうですが、高川九段はあまり難しい事はしません。白10からわかりやすく打ち、白の厚みと黒の実利の分かれ。

実戦図2

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上図黒7に対し、白8はどうでしょうか。黒9、11が厳しくなるので、一路右へ低く打つ方が普通です。

参考図1

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黒11に上図のように普通に受けると、先手で右辺を止められて白辛いです。

なので実戦図2の白12、14とかわしましたが、出来上がりの図は白がやや辛い。

実戦図3

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上図の白の打ち回しがとても巧妙。
黒3の打ち込みに白4とボウシ、黒5にも白6からじわじわと攻めます。
また、中央白16が名手と名高い手。中央にぼんやりと白地が付いてきました。

実戦図4

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上図白2から黒の眼を脅かしに来ました。これが中々厳しくて、生きるまでに手間が掛かってしまいました。どさくさ紛れに白14、16も利かして、中央にも手を戻して、白の成功です。このあたりの白の打ち回しが流れるようで素晴らしい。

実戦図5

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碁はヨセに入りました。形勢は白良しですし、高川九段はヨセの上手い棋士ですし、大体厚く打たれますので、ヨセで寄り付かれない碁形でもあります。

実戦図6

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上図白32は勝ちましたと言ったような手。計算が出来たようです。
高川九段は形勢判断も明るくて、計算能力が達者。だから本局のようなゆっくりした碁はお手のものなのです。

実戦図7

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最終手まで載せました。(黒69まで)

白3目半勝ち。


この碁は何と言っても左辺の白の打ち方。ゆったりとした攻めが黒にシノギの手掛かりを与えず、四苦八苦させました。
結果黒が打ち込んでから、白地ばかりが増えて、黒地が全く増えてませんね。

白のとても自然で、流れるような打ち回しが素晴らしい一局でした。




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