AlphaGo対AlphaZeroの棋譜
こんにちは。みやれーです。
インターネット囲碁対局サイト『野狐』にて中継されているAlphaZeroの対局を元に、棋譜を上げていこうと思います。
正直難し過ぎて、何をやっているのかわからないところもあるので、一応の感想は書きますが、解説としては拙いものかと思いますので、あらかじめご了承ください。
黒番AlphaGo。白番AlphaZero。
実戦図1
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AlphaGoの対局は全て中国ルールで行われています。
早速白6が今までの常識では考えられなかった手。場合の手としては打たれていましたが、序盤早々は珍しい。
また、白16も目新しい応手。軽く打とうとの意図かと思われますが、おそらく前例の無い一手です。
実戦図2
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上図白2は狙いの一着。白4からは人間なら気合いの応酬と表現するところですが、AIに気合いはあるのでしょうか。
白10はMasterが打ち出し流行した手法ですが、AlphaZeroも使いました。
この場合、右上の白へ両ガカリする手が気になりますが、実戦図2だと上辺の黒がスソ空きで、両ガカリの価値が低くなっているため、白20と左辺へ先着しやすくなっています。
このあたりは白上手いと感じました。
実戦図3
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上図黒1の三々に対し、白2~10と対応したのは新しい手法。多少つらい格好ですが、しっかりと根拠を持ちました。
また、右上も軽く見て白18と左辺へ打ったのも機敏で、面白い打ち方です。
実戦図4
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上図白2と左辺を囲い切り、黒は上辺を囲いました。
形勢は、僕は左辺にぽつんと置いてきぼりの黒石が辛そうで、白がやや優勢かと思いますが、どうでしょう?
中央の争いはよくわかりません。
実戦図5
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このあたりは小競り合いが続いていますが、中央黒模様を白が消せて、白が打ちやすいでしょう。
実戦図6
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上図白4はほとんど勝ちました宣言の手でしょう。
黒も左辺に手をつけてますが、中々ダメージはありません。
実戦図7
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左辺の黒はたくさん取られたようですが、実は上手くヨセています。
左下でコウが始まりました。昔はAIの弱点はコウだと言われていましたが、最近のAIは皆克服していますね。
実戦図8
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左下のコウは黒が勝ちました。しかし形勢は白勝勢です。
実戦図9
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最終手まで載せました。(白36まで)
白中押し勝ち。
この最終盤でコウが起きたり、変化がありましたが、結果変わらず白勝ち。
AlphaGo恒例、終盤の謎のぐだつきがあるのは、AlphaZeroも同じのようです。
結果的に、左辺の大場を白が連打出来たのが大きかったように思います。
全体的に見ても、一から自己学習したAIとはとても思えず、上手い打ち手だなぁといった印象。
僕の力では、今までのAlphaGoとどれくらい違うのかわかりません。
世界のトッププロ棋士達がどんな反応を見せるのかが楽しみです。
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