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師弟関係

こんにちは。みやれーです。

どの業界であれ、師弟関係は見ていて面白いものです。

弟子からすれば、師匠とは憧れの存在であり、目標であり、超えるべき相手でもあります。
師匠から見ても、我が子のように育ててきた弟子が、自分の首を切る事もある訳です。

しかし師弟は、何物にも変えがたい絆で結ばれています。

囲碁界では、弟子が師匠に勝つ事を[恩返し]と言います。
師匠といえど負けるのは嫌です。しかしそれよりも弟子が強くなった事を喜び、弟子も師匠を超える事で、ここまで育てて貰った感謝を告げる。いい言葉です。


こういう面白い師弟もあります。

江戸時代の1700年代。当時日本一碁が強い安井仙知と、二番目に強い本因坊烈元がいました。

安井仙知はとても自由奔放でド派手な碁を打ち、本来確実な碁を打つ烈元はそれに翻弄される形で負け続け、一番二番といえど、はっきり差がありました。

ただ二人はそれぞれ有望な弟子を抱えていて、仙知には安井知得が、烈元には本因坊元丈がいました。

弟子はそれぞれ師匠を超えるために独自に研究をし、元丈は師匠が勝てない仙知の碁を学び自由で派手な碁を、知得は逆に、師匠のペースを乱すように確実で渋い碁を打ち、互いに師匠の真逆を行く碁打ちとなったのです。

いつしか知得と元丈は師匠を超え、日本の頂上で戦い続けて、ついに決着が着くこともないまま、囲碁史最高のライバルとして歴史に名を刻みました。


これの面白い所は、知得と元丈は教えを請うはずである師匠の碁ではなく、師匠のライバルの碁に似ていった所です。全ては師匠を超えるために。

しかも二人に優劣は着きません。
そこが僕は美しく感じます。