AlphaGoの新バージョン登場!!!
こんにちは。みやれーです。
人工知能が始めてトップ棋士(李世ドル九段)を破り、世界に衝撃を与えたAlphaGo。
今年の始めもMasterと名を変えてトップ棋士相手に無傷の40連勝。
また、現在世界最強棋士である柯潔九段にも勝利。
もうAlphaGoは人間には理解出来ない異次元の強さを持つようになりました。
そんなAlphaGoが、全くの新バージョン、『AlphaZero』として世間に姿を現しました。
これまでのAlphaGoと何が違うのかというと、今までは人工知能を学習させる目的で、人間が打った棋譜のデータを取り込んでいました。
しかし今回の『AlphaZero』は、囲碁のルールを教えただけで、他は全て自己対戦による自己学習のみで強くなったそうです。
そして気になるその実力ですが、情報では柯潔九段を倒した時のAlphaGoを超えているそうです。
これが何が事件かと言えば、今まで人間が積み上げてきた知恵が、人工知能に否定される可能性があることです。
もちろん肯定される可能性も五分にありますが、もし万が一人間と全く違う打ち方をされてしまった場合、これまでとは比べものにならないほどの革命が起きます。
まだ僕はちゃんと棋譜を見ていないので、なんとも言えませんが、もしかすると今日が、囲碁史を変える日になるかもしれません。
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銀星囲碁 無事八段免状取得
こんにちは。みやれーです。
何度かブログでも取り上げさせてもらっている銀星囲碁ですが、先日無事に八段の免状をもらえたそうです。
銀星囲碁、八段おめでとうございます!
振り返ると、10月4日にネット囲碁対局サイト『幽玄の間』に七段(レーティング32500点)で現れ、そこで八段(33000点)に昇段出来れば、日本棋院から八段の免状を送られるという企画。
約1週間ほど六、七、八段のユーザーと対局し、全98戦。66勝32敗の成績で、八段昇段成功。最終レーティングは33400点くらいでした。
僕も対局しましたが、強かったですし、異論を唱える人はいないでしょう。
これからも強くなってもらって、囲碁普及や僕らの上達の手伝いをしてもらえたら嬉しいですね。
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宇宙流 武宮正樹
こんにちは。みやれーです。
石を高く高く持って行き、大模様を作って地にするか、入ってきた石を取る豪快な棋風。所謂、宇宙流と呼ばれるものです。
武宮九段本人は、自然流とも言っています。
僕が思う武宮九段の面白い所は、早い段階から天元付近に石を持って行く所。
他の棋士にはない自由な石運びです。
武宮九段の感動の一局はたくさんあるのですが、今回はわかりやすくて、武宮九段らしい面白い碁を紹介しようと思います。
黒番竹清勇。白番武宮正樹。
実戦図1
棋譜再生
武宮九段の白番。左上は高目の定石ですね。
この定石は白石が中央に向いて、しかも上辺はスソ空きになので、黒11のシマリより高いシマリのほうが良いのではないでしょうか。
黒は右下でも地を稼いで、地合いの有利を明確にしました。
実戦図2
棋譜再生
上図黒3、5とガッチリ構えたのに対し、白6が面白い手。黒7の三々が大きいので守りたくなりますが、隅は荒らされても白16と更に飛躍して十分と見ています。
このあたりの感覚が面白く、武宮九段独特の世界です。
実戦図3
棋譜再生
上図白2~12で囲い切りました。
下辺から中央にかけて大きな白地の完成です。
これだけ大きくても、白地がここ一つしかないので勝ちとは言えませんが、こんなに自由で夢のある打ち方をされては、武宮九段を好きになってしまいますね。
実戦図4
棋譜再生
大模様の碁の特長として、一局の手数が短い事が上げられます。
この碁で言えば、中央付近や右上隅付近はもう石を置く事が無いので、その分手数が短くなります。
僕が子供の頃に、その特長を活かして、上手と打つ時はあえて大模様に打ち、手数を短くして実力差を乗り切ろうとしていた事がありました。
今思えば、あまり関係ない努力ですけど(笑)
実戦図5
棋譜再生
最終手まで載せました。(白90まで)
白中押し勝ち。
武宮九段の中央へ飛んでいく石運びがとても印象的な一局でした。
この碁の勝因は、地が多いというより、石の効率が良かったことが上げられるでしょう。
中央の白地に無駄な石がなく、綺麗にまとまっています。
この碁のように、盤上全ての石が活躍しているというのは、最高ですね。
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黒1、3、5にカカリ ハサミ篇
こんにちは。みやれーです。
前回の続きです。
黒1、3、5の布石
黒の1、3、5に対し、前回はワリウチを研究しましたが、今回は白6のカカリを研究します。現代ではほとんどの碁で白6が打たれていますが、どんな結果になるのでしょうか。
参考図1
棋譜再生
上図黒1のハサミはどうでしょう。
ハサミの意味としては、右下を中心に模様を大きく広げようという意図ですが、後々白14が痛い所。
上図だと隅を白に取られ、中央も消される格好になって、黒が打ちにくそうです。
参考図2
棋譜再生
高いハサミの場合も、仮に上図白14でも嫌でしょうか。
狭いハサミ方だと、かえって模様が消され安いように思います。
模様は右下にあるのですから、出来るだけそっちに石を持って行きたい。
参考図3
棋譜再生
上図のような広いハサミだと、白14のような入り方は苦しい。
参考図3-1
棋譜再生
上図白14のオサエが狙いですが、仮に黒15から進んだ上図はいい勝負でしょうか。右下の地模様も中々大きそう。
参考図4
棋譜再生
黒1のような広いハサミの場合は、出来るだけ両ガカリしたい。
上図の展開はいい勝負に見えます。
参考図5
棋譜再生
では上図白2と高く両ガカリするのはどうか。
白6とハネてくるのが白2と関連した手で、上図のように頭を止められるのは嫌な感じ。
参考図5-1
棋譜再生
なので上図黒7と踏ん張るのが定石ですが、上図の格好は、僕は白が良いと思います。
参考図5-2
棋譜再生
上図黒5とあっさり打ち、先手を取るのはどうでしょう。
しかし、白10から先手で稼がれて白16で模様を消されると、黒に自信がないと思う。
参考図6
棋譜再生
上図黒1とハサむのはどうでしょう。
意味としては、白2~6に対し、黒11でピッタリ渡れているのが自慢。これは黒が良いです。
参考図6-1
棋譜再生
なので白10と抵抗してみますが、黒11から進んで、黒17の場面。白18と打てば黒19。白が19へ打てば黒は18の所へ打つ、所謂見合いの形になっていて、黒が良いです。
参考図7
棋譜再生
おそらく、黒1のハサミには白2と低く両ガカリして、上図のように進むくらいではないでしょうか?
上図は互角だと思います。
総評
僕の感じでは、参考図7のように二間低くハサむ図なら、互角の展開になるように思いました。
実は、現在はハサむ形がほとんど打たれなくなっているのですが、何故でしょうか?
みんな打たないので、てっきり僕も、ハサむ図は大体黒が悪くなるのかと思い込んでいたのですけど、参考図7で黒も打てそうなのは以外でした。
面白い発見です。あまり打たれない形でも、ちゃんと研究してみるものですね。
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